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どうしよう、しあわせの先が見えない・8 ※R-18

※R-18
センセイシャドウ登場。陽介がほしくてほしくて仕方ありません。
当初は陽介を巡って月森会議が開催される予定でしたが、あんまりにもふいんきぶち壊しなのでやめました。あと、センセイとセンセイシャドウで3Pにもはしりかけたのですが、それも連載にはふさわしくない方向にいきそうだったので、涙をのんであきらめました。

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(早く、早く)
頭の中で誰かの声がする。
(早く起きろ、何ぐーすか寝こけてんだよ、俺!)
起きろ、と言われて自分が寝ていることを陽介は知った。だが、何故急かされなければならないのかは分からない。所構わず寝入るほど無防備な訳ではない。寝ているのならば、それは自宅や友人の家など警戒を解いても問題のない場所なのだろう。だが、声には強い警笛の色が含まれている。
(起きろ――逃げろ!)
「!」
不穏な単語に、陽介の意識は一気に覚醒した。
視界に入るのは見覚えのある天井と調度。つい数日前にも同じ状況で目覚めた、堂島家の月森孝介の自室だ。だが部屋は薄暗く、空気はどこか重い。身を起こした陽介は、ソファの方から聞こえたくすくすという笑みに弾かれたようにそちらを見た。
「オハヨウ」
そこにはマーブル模様の空を背景に、制服姿の月森孝介が足を組んで座っていた。外見も、声も、慣れ親しんだ親友そのものなのに、ひどく違和感を感じる。程無くして陽介は、彼の眼がいつもの銀灰色ではなく金色に輝いていることに気付いた。
「!お前…アイツのシャドウか?!」
彼はくつり、と口の端を歪めると、「よくできました」と小馬鹿にするような口調で言った。シャドウは立ち上がって近付いてくる。陽介はじりじりと後ずさりながら、懸命に状況を整理した。
(シャドウがいるってことは、テレビの中だ。つか、俺、なんでここにいるんだ?!)
「オレが引きずり込んだんだよ。陽介に来て欲しくて」
影は心の内を読んだかのように答える。畳んで部屋の隅に積まれた布団にぶつかり、短い逃避行を終えた陽介の腕を掴んで軽々と立ち上がらせると、孝介のシャドウは触れそうなほど近くに顔を寄せて囁いた。金色の目に射抜かれ陽介は思わず息を詰める。
「お前がオレを否定するから、逃げようとするから。思い詰め過ぎて、出てきちゃった」
「…んだよ、ソレ、人のせいかよ!」
振り払おうと力を込めても、孝介の――性格にはシャドウの力は信じられないほど強く、拘束は全く緩まない。いつもの彼とは明らかに違う、思わず平伏してしまいそうな威圧的な空気に本能的に危険を察知して、陽介は己を守るために仮面の名前を呼んだ。
「スサノオッ!!」
「――効かないよ。子が父に勝てると思ってるの?」
孝介の腕のひと振りで、荒れ狂う疾風はそよ風となり四散した。呆然とする陽介を掴んだ腕に、孝介は力を込める。
「いたずらする子には、おしおきをしないとね?」
「!や、やめろ、放…!!」
ぼきり、と何かが折れる音がした。肉がひしゃげる音。信じられないほどの激痛。悲鳴を上げて蹲る陽介を、孝介の影は冷たい目線で見下ろした。
「逃げようとしたって無駄だから。お前を傷付けたくないから、大人しくしてて」
彼が何かを呟くと、淡い燐光が陽介を包み込む。折られた腕が、断たれた筋が再生してゆく感覚。激痛と吐き気で朦朧とする意識を叱咤し、陽介はせめてもとシャドウを睨みつける。しかし抵抗する気は起きなかった。結果として傷は残っていないが、陽介から逃走する気力を奪うには十分すぎるデモンストレーションだ。孝介の影は笑みを深めると、空いている片手で陽介の制服のボタンに手をかけた。ぷちん、ぷちん、と一つづつ上着のボタンが外されてゆく。逃げろ、と再度頭の中で声がする。だが陽介は金縛りにあったかのように動くことができなかった。
「そう、全部、陽介のせい。お前が欲しくて堪らないんだ。閉じ込めてオレだけのものにしたい。話すのも笑い掛けるのもオレだけでいい。嬉しいのも悲しいのもキモチイイのも全部、オレが与えてあげる。だからオレ以外の何かに傷付く必要なんて、ないんだ」
どこまでも自分勝手な言葉。金色の瞳に宿るのは狂気に近い欲望だった。ぞくり、と陽介の背中に戦慄が走る。シャドウの冷たい手がシャツの隙間から滑り込み、すべらかな肌の感触を確かめるように撫でた。ぴくり、と陽介の体が震える。
「感度いいんだ?期待してていいよ、すっごい気持ちよくしてあげる。後ろにオレの突っ込んで女みたいにヒィヒィ言わせて、ケツからオレのが溢れるくらい出すから。体でお前がオレのものだって理解するまで、ね」
孝介の綺麗な顔で、声で、形の良い唇で、とんでもないことを言われて陽介は硬直した。シャドウは抑圧された思いから生まれるもう一人の自分。孝介のシャドウが口にしていることは、そのまま月森孝介自身の欲望だ。
(コイツ、本当に俺のこと…)
キスされた。好きだと言われた。だが陽介は孝介の好意を素直に受け取れずにいた。彼はその整った相貌と誠実さ、頭の良さから、老若男女関わらず慕われている。比べて容姿はよい分類に入るが、成績はそこそこ、口を開けばガッカリ王子と揶揄される自分では、どうがんばっても釣り合わない。彼が称賛されるのが自分のことのように嬉しいのは本当だが、コンプレックスを感じるのも事実で、だからこそ陽介は「相棒」の位置に拘っていた。彼と共に在るために、彼と対等でいたかったのだ。その均衡を崩された衝撃は大きく、孝介の気持ちを受け入れるには自分の自尊心や世間体が邪魔をして、陽介はずっと逃げ続けていた。彼の気持ちと向き合うのを恐れていた。そのツケを今、思いもよらない形で払わされようとしているのだ。
「おれの、せい、なのか?」
シャドウの出なかったリーダー。特別なリーダー。大切な親友。その彼を影が生まれるほど悩ませ、歪ませてしまったのは自分だ。ならばこれからされる行為も甘んじて受けなければならない――贖罪の意識に力が抜けた陽介を、孝介と同じ顔をしたものは満足そうに見下ろす。
「いい子だ、陽介。こっちおいで」
陽介の体を軽々と抱え上げ、孝介はソファに腰かける。細い体を前向きに膝の上に乗せ、その長くて綺麗な指をベルトにかけた。
「!ちょ、待…!」
「また折られたい?今度は足?」
分かりやすい脅迫に陽介は体を竦ませ、動きを止める。孝介の影は意地悪く笑うと、見せつけるように陽介のベルトを抜き、ズボンのファスナーをわざと音と立てて落ろす。下着の中から縮こまっている陽介自身を取り出して握り込む。緩急をつけて上下に動かすと、若い体は簡単に反応を返してきた。
「や、やだ、やめろよッ」
例え本物ではないにしても、男に、親友に、局部を触られ感じてしまうなど、羞恥以外の何物でもない。暴れる陽介を簡単に押さえつけ、孝介はより大胆に手を動かす。
「どうして?陽介のココ、どんどん大きくなってるのに?オレに触られるの、イヤじゃないんだろ」
「嫌だよ!怖ぇよ、何されるんだよ俺!?」
「アナルにオレのペニスを突っ込まれる」
回された腕の温度も、耳元で囁かれる甘い声も、何もかもが自分の知る月森孝介そのものだから陽介はどうしていいか分からなくなる。否定をするのは簡単だが、そうすると他の特別捜査体のシャドウ同様、主から分離して暴走してしまうかもしれない。スサノオの疾風を難なく無効化したシャドウに自分一人で向かっても勝算はないだろう。それでに、自分を犯そうとしている男が本当に月森孝介のシャドウなら、自分の醜い心を彼がありのままに受け入れてくれたように、陽介も受け入れなくてはならない。そう考えると益々身動きが取れなくなった。いくら考えても現状を打破する案は浮かばず、陽介はせめて唇を噛んで湧き上がる妙な声を堪えるしかなかった。
「陽介、唇切れるから声、我慢しないで。…前、見て」
くい、と後ろから顎を掴まれて無理矢理に前を向かせられれば、いつの間にかテレビが付いていた。僅かな砂嵐の後、パッと画面が切り替わり、そこに映ったのは心底驚いたような――月森孝介の顔だった。
『!陽介!!』
切羽詰まった親友の声に、陽介は自分の状態を思い出し、なんとかして隠れようと身を捩った。しかし背後の男はそれを許してはくれない。見せつけるように陽介の足を大きく割り、立ち上がり始めたものを弄りながら、意地の悪い声で言う。
「こんばんは、「オレ」。お前がしたくてもできなかったこと、今からオレがしてやるよ。そこで指咥えて見てな」
「あっ、ん、やぁ…!」
急に動きが激しくなり、陽介は必死に歯を食いしばったが、声を抑えることができなかった。自分でする時とは違う、無遠慮に、強制的に快感を引き出す大きな手。自分のものとは信じられないような高くて甘ったるい声に、ぐちゃぐちゃという水音に、陽介は思わず耳を塞いだ。
「ダメ。ちゃんと聞いて。陽介のいやらしい音」
孝介の影は陽介の手をどかすと、舌を差し入れて耳を愛撫する。ぞくぞくと背中を駆け上がる快感に、陽介は喘ぐしかなかった。
「ひあっ!や、だ、見んな…!」
画面の向こうでは孝介が鬼のような形相で乱れる陽介を見ていた。その視線から逃れたくて、陽介は今度はぎゅっと目を瞑る。後ろから呆れたような笑みの気配がした。体が浮いたかと思うと、次の瞬間には今まで感じていた固い肉ではなく、やわらかなクッションを背中に感じ、思わず陽介は瞳を開く。眼前には孝介の顔があった。押し倒されている。
「!いやほんと、マジ無理だから!勘弁して!!」
捕食者の笑みを浮かべる男がシャドウであることも忘れ、陽介はいつもの調子で許しを乞う。返されるのも本物の彼と変わらない、少しだけ口の端を吊り上げた綺麗な笑みで、陽介は孝介に押し倒されていると思い込み始めていた。
(違う、こいつはシャドウだ、あいつじゃない!けど…)
「ダメ。つーかお前、色気ないね。足開いてオレのこと誘うくらいしてみてよ、そしたら優しくしてあげるから」
「できるかアホ!これは立派な強姦だっつーの!!」
「こんなに感じてるのに?」
陽介はそそり立つ己から目を背けるしかなかった。影はいとおしそうにそれをひと撫ですると、なんの抵抗もなく口に含む。熱い滑りに包まれ、目も眩むような強烈な快感に、陽介は腰を浮かせて呻いた。
「あ、あッ、ん!た、頼むから!やめてくれ孝介…!」
相棒と呼んだ男に自分のものを咥えられている。嫌悪感を感じて当然の光景なのに、陽介の頭の中には何故か羞恥と背徳感しかなかった。自然の摂理に反した、あってはならない行為なのに、しっかりと感じてしまっている自分にどうしようもない罪悪感を覚える。頭の中はもたらされた快楽とついていけない展開にぐちゃぐちゃで、陽介は零れ出した涙を止めることができなかった。
「…オレのこと、孝介だって、認めてくれるんだ」
影が喋ると歯が敏感な自身にあたり、なんともいえない刺激をもたらす。限界まで張りつめたものをストロークをつけて抜き差しされ、陽介はあられもない声をあげて果てた。こくり、と孝介の喉が動くのを絶望的な気分で彼は見た。
「の、飲んだのかよ…!信じらんねぇ」
「信じられなくないよ。お前のものは全部欲しい。…なぁ、オレ?」
影が挑戦的な瞳で笑う。はっと顔を上げた陽介は、いつの間にか部屋に人影が一つ増えていることに気付いた。自分を組み敷いている男と全く同じ姿形、相違は瞳の色だけ。月森孝介その人だ。孝介は拳を振り上げると、己と同じ顔をした影へと容赦なく向ける。しかしテレビの中ではシャドウの方が有利なのか、相当な重さを持っているはずの一撃を、影は片手で難なく受け止めた。
「あの狭いテレビの中を通ってきたんだ!御苦労さま。でも今イイトコロだから、ちょっと大人しくしてろよ!「オレ」!」
シャドウの手の中に濃縮された雷が生じる。陽介が止める間もなく放たれたそれは孝介を直撃し、彼は呻きと共に畳の上に膝を付いた。陽介の上から退いた影は、本体の襟首を掴んでねめつけるように言う。
「陽介に対して邪な感情を抱いてるって、認識してるのに認めないっていうところが性質悪いよな。守るってナニ?自分以外に傷付けられるのが嫌なだけだろ。格好付けて、建前ばっか大事にして、結局欲しいものも手に入らないなんてくだらない。そんなオレなんて――いらない」
シャドウの方から否定をされ、孝介は驚いたように目を見開いた。金色の目を爛々と光らせ、殺気を剥き出しにしたシャドウはまたもや電撃を放つ。襟首を掴まれたままの孝介は避けることもできず、二度、三度と直撃を受けた。すぐに殺す気はないにしろ、あのままでは孝介の身が危ない。
「ほらほら、どうした?反撃してこなきゃ面白くないだろ!否定しろよ、オレのこと!」
「…しないよ。できない」
彼の綺麗な皮膚が裂け、滲み出した朱を見た瞬間、陽介は今までの諍いも蟠りも全て忘れて、孝介と彼のシャドウとの間に割り入っていた。
「!陽介ッ」
どぉん、と特大の雷が陽介に落とされる。あまりの痛みと衝撃に一瞬息が詰まった。なんとか顔をあげれば、そこには本人ばかりかシャドウまでが心底狼狽した顔で自分を覗き込んでおり、陽介はなんだか可笑しくなって笑ってしまった。
「陽介、大丈夫か?!今回復するから」
癒しの光が陽介に、陽介だけに降り注ぐ。未だ痺れの残る手を何とか伸ばし彼の頬に触れ、陽介はスサノオを呼んだ。孝介の傷が癒えてゆく。彼は泣きそうな顔で手を重ねてきた。その体温をいとおしいと、陽介は思ってしまった。影は興味を失ったかのように溜息を吐く。
「興が殺げた。今日の所はこの辺りで勘弁して差し上げます。…次は、ないよ?」
不穏な捨て台詞を残し、影の姿が掻き消える。残された二人はお互いの顔を見やると、気まずそうに眼を反らした。
「…とりあえず、帰るか」
「お、おう」




小さなテレビ画面になんとか体を通し、二人は現実の堂島家へと帰還を果たす。時計を見れば20時を少し回ったところだった。カーテンの隙間からは綺麗な星空と、まんまるの月が覗いている。途端にポケットの中で震えだしたケータイを取り出し、陽介はフリップを開けた。相手は千枝だった。連絡もなしに約束を破ってしまったことを思い出し、彼は慌てて通話ボタンを押す。
「も、もしもし?ごめん里中、俺――」
『…!よかった、繋がった!!もー、アンタはどれだけ心配かければ気がすむのよ?!肉だけじゃ済まされないんだからね!』
「わ、悪ィ!つか俺…」
弁明を始めようとした陽介の手からひょい、と携帯を奪い、孝介が落ち着いた声で嘘ではないが真実には足りない事実を説明し出す。孝介のシャドウに千枝は興味を示したが、明日皆に話すと言えばしぶしぶと引き下がってくれた。通話を終えた携帯を渡され、陽介は着信履歴とメールを確認する。履歴は千枝にはじまり、孝介と特別捜査隊の皆で埋め尽くされていた。
「あー…また皆に迷惑かけちまったな」
皆に陽介を無事救出した旨のメールを送信した孝介は、きまりの悪そうな顔で陽介を見た。
「ごめん。オレのせいだ。皆には陽介は悪くないってちゃんと説明するから」
「…間違ってもお前のシャドウが、その、俺にああいいうことしたっていうのは言うなよ?伏せとけよ?」
「うん。陽介がそう言うなら」
「俺が言わなくても黙っとけこのアホ!」
叱られた孝介は子供のようにしょげると、その場にしゃがみ込んで呟く。
「オレ…もう、死にたい…」
「ハァ?何言ってんだよ?!」
孝介は大きな溜息を吐くと、自らの膝の間に顔を埋めて小さな声で言う。
「だって、陽介に一番見られたくない部分、見られた。しかもシャドウに先を越された。お前を俺が傷付けた。最低だ、オレ」
今の孝介の姿からは、冷静沈着な特別捜査隊リーダーの面影は微塵も感じられない。年相応に恋に悩む、格好悪い少年の姿だ。おかしくなって軽く吹き出すと、孝介は恨みがましい視線を向けてくる。慌てて陽介は真面目な顔を作った。
「孝介。俺はまだ許した訳じゃないからな」
「…分かってる。でもオレだって諦めた訳じゃない」
空気が少しづつ張りつめてゆく。二人が言葉を探す沈黙を破ったのは、階下から聞こえた菜々子の「お兄ちゃん、ごはんできたよ」という声だった。
「うわ、もうこんな時間か。俺、帰るわ」
立ち上がった陽介の腕を掴んで、孝介はその色素の薄い瞳をひたと見据えて言う。

「陽介。好きだから、守りたいんだ。それじゃダメか?」

「―――また明日、な!」
縋るような手を振り払い、脱いだ靴を後ろ手に隠して陽介は階段を降りる。菜々子の「陽介おにいちゃん、来てたの?」という問いに苦しい言い訳を返しながら、陽介は逃げるように堂島家を後にした。




帰路の記憶は殆どない。いつの間にか家に戻っていた陽介は風呂に直行し、熱い湯船の中で膝を抱えて唸っていた。

『好きだから』

陽介を自分のものと言い張り、陽介のものを咥えたのと同じ口で囁かれた告白。何故だか今までよりも素直に心の中に染みてきた気がする。

『守りたい』

シャドウは言った。もう孝介以外に傷付かなくていい、と。やはり孝介は自分を真綿に包んで守ろうとしている。賢い彼らしからぬ愚かな考えだと陽介は思ったが、どうしてかいとおしく感じた。
「…って俺、カンペキほだされてる!!相手はゴーカンマだから!!!」
テレビの中でシャドウにされた行為を思い出し、陽介は顔を真っ赤に染めた。孝介のシャドウから向けられた、狂おしいほどの独占欲。「好き」の形が異なるにしても、好意を抱く相手にあんなに強く求められたら、拒める自身が陽介にはなかった。
「俺、どうなっちゃうんだろ…」
ぶくぶくと湯船に沈みながら、陽介は途方に暮れたように呟いた。




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