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起点Aから空への距離・1 ※R-18

※R-18、陽介女体化(後天)注意
とうとうやっちゃった!としか言い表せない主人公×にょた花村です…!
自分が痛々しいって自覚してますホントすみませんすみません。せめてライトなかんじでやればいいのにものすごく真剣に陽介が女体化するプロセスを考えているあたりが最高にイタいと我ながら思いますorz でもだいすきなんだ!女体化とパラレル が!!そしてエロスが!!!

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テレビの中には、空がない。
ダンジョンへの移動の途中、陽介はマーブルがかった奇妙な中空へぼんやりと手を伸ばした。ここには稲羽の澄み渡った青い空も、正常な空気も、濃い緑の匂いもない。現実と全く同じ造りをしているのに、どこか冷たくてサイケデリックな空気を孕む町並み。垂れこめる淀んだ空は見ていると憂鬱な気分になる。
(空、飛んでみたいなぁ)
青空を自分の身ひとつで飛ぶことができたらどんなに気持ちいいだろう。幼いころは人並みにパイロットに憧れたが、いつの間にか将来の夢からその選択肢は消えていた。空は好きだが、飛行機にはあまり興味がなかったからだ。
「?陽介」
後ろから軽く肩を叩かれ、陽介は意識を現実に戻す。振り返れば、そこにダークグレーの眼鏡を掛けた相棒の顔があった。制服越しでも分かる、握り続けた剣のせいですっかり皮の硬くなった掌。けれどもその温度は心地よく、自分に触れる時はどこまでもやさしい。空と彼の手と、どちらかを選べと言われたら、何の迷いもなく彼を選んでしまうほどに。だから陽介はすぐに孝介に笑いかける。飛べもしない空のことなど忘れて。
「なんでもねーよ。さ、行こうぜ相棒!」


ひとまずマヨナカテレビに誰も映っていない今は、真犯人との対峙に備えて己を鍛えるため、週に数度のペースでテレビの中へ潜ってた。あまり間が空いては体もカンも鈍ってしまうし、かといって毎日では日常生活に支障をきたす。ほどよいワークライフバランスが功を奏したのか、近頃は皆調子がいい。低俗なシャドウなど向こうから逃げ出すほどだ。
「――よし、今日はこの辺りにしておこう」
頃合いを見計らったリーダーの一声に異議を唱える者はなく、戦利品でポケットをいっぱいにした一同は入口広場への帰路に着く。高校生らしく他愛もないお喋りに興じていれば、広場まではあっという間だ。既に見慣れたスタジオへの階段が見えかかった時、事件は起きた。
「花村、どしたのー?」
皆から遅れてしゃがみこんだ陽介に千枝が声をかける。「悪ィ、靴ヒモ!」と返した陽介の背後に、突如見たことのない黒衣を纏ったシャドウが現れた。
「!陽介、前へ跳べ!!」
シャドウはまるで死神のような鎌を陽介目がけて振り下ろす。間一髪、前方に転がることで一撃を避けた陽介だったが、姿勢を崩してすぐには動けない。シャドウは鎌を持ち帰ると、しわがれた骨と皮だけの指を陽介に向ける。途端に現れた黒い靄がまるで生き物のように陽介に纏わり着いた。
「うわッ?!なんだよコレ!!?」
「――来い、ウリエル!」
孝介の声と共に大天使が姿を現し、業火でもって闇を祓う。耳を塞ぎたくなるような耳障りな悲鳴がしたが、あまり効いているようには見えない。
「りせ!」
『なんか変だよ、そのシャドウ!全然見えないの!でもすごく嫌な感じがする、気を付けて!』
雪子が続けて烈火を放つ。千枝が衝撃派を、クマが凍てつく息吹を、完二が猛る雷を、直斗が虚無を放っても、一向に堪えた様子はない。それどころかシャドウは嘲笑いながら指先を孝介に向けた。靄がまるで羽虫のように孝介へと群がる。
「っ、させるか、よ!ガルダインッ!!」
陽介の放った風が、今まさに孝介を包み込まんとしていた靄を吹き飛ばし、そのまま漆黒の衣を切り刻む。興が覚めたのか、死神は耳障りな笑いを残して霧の中へと掻き消えた。
「……何だったの、アレ…」
「クマも見たことないクマ。でも、すっごく嫌なカンジがしたクマ…そうだ、ヨースケ!」
駆け寄ると、陽介は真っ青な顔で地面に片膝をつき、なんとか姿勢を保っていた。孝介が肩を抱くと、気が抜けたのかそのまま崩れるように身を預ける。怪我は見当たらないが息は荒く、額には脂汗が滲んでいた。尋常でないその様子に完二が叫ぶ。
「おい、りせ!花村センパイどうしたんだよ?!」
「わ、分かんない!何かのバステだと思うんだけど、毒でも老化でも衰弱でもないの!こんなの初めてだよぉ…」
りせは半泣きで頭を振る。アムリタソーダを飲ませ、雪子と孝介が使える限りの状態異常を治す呪文を用いたところ、少しは回復したようだが、いつものように全快しない。体を触診し、脈や熱を計っていた直斗が困ったように首を振る。
「すみません、僕にもよく分かりません。普通の状態異常なら戦闘が終われば治るはずなのに、敵が逃走しても回復しないなんて…。さっきの黒い霧が原因なのは確かだと思うんですが」
考え込む皆に、薄く眼を開いた陽介が掠れた声で呟いた。
「ヘーキ、ヘーキ。多分一晩ゆっくり寝れば治るよ」
「ちょ、アンタそんな弱々しい声で――」
心配ゆえに声を荒げた千枝を、雪子がそっと押し留める。孝介は溜め息を吐くと、陽介の体を軽々と、とまではいかないものの抱きあげ、階段を上りはじめた。皆の視線が二人に集中する。
「!お前、いきなり…!」
驚きと、恥ずかしい姿勢に抗議の声を上げる陽介に、孝介は微笑む。
「それだけ元気があれば大丈夫だな。明日は日曜だし、様子を見た方がいいから、今晩はうちに泊まりなさい。朝になっても良くならなかったら一緒に病院に行こう」
小走りに追いついた直斗が背中から声を掛ける。
「月森先輩、何かあれば連絡ください。ちょっと遠いですけどこの間の病院なら融通が聞くので、すぐ手配します」
「ああ。助かるよ直斗、ありがとう」
帰るぞ、と皆に告げ、孝介はその長い脚でひょいとテレビをくぐった。陽介を腕に抱えたまま。



**********



孝介の部屋に入った途端、陽介は虚勢を張る気力も失せ、その場に崩れ落ちる。
「だから抱えてくって言ったのに」
「んなこと、恥ずかしくてできるかよ」
まだ口は動くらしい。孝介は苦笑しながら自分の布団を広げると、手早く陽介を部屋着に着替えさせて押し込んだ。少し元気のなくなったハニーブランを撫でてやりながら、今だ苦しそうな相棒に言う。
「陽介、ありがとう。お前が守ってくれなかったら、今頃二人してダウンしてた。…本当に大丈夫か?」
「ん…ヘイキ。なんか、苦しいっていうか、体が変に熱くてキシキシすんだ。あとダリぃ。筋肉痛みたいな感じ?」
はぁ、と洩れる吐息は確かに熱く、色っぽい。自らの中でよからぬ気持が首を擡げはじめたのを孝介は感じたが、流石にこの状態の陽介に手を出すことは憚られた。
手を放し、自らも部屋着のジャージとTシャツに着替えながら、孝介は言う。
「夜、何か変だったり、辛かったりしたら遠慮なく起こせよ。朝起きてお前が冷たくなってたなんて、冗談じゃないからな」
眉根を寄せつつも軽い調子で言ったが、そこに込めた思いは本気である。余すことなく受け取ったのか、陽介は少しだけ嬉しそうに「サンキュ」と頷いた。
「風呂入ってくるから先寝てて。おやすみ」
「ん…おやすみ」
程なくして寝息が聞こえてくる。本当に具合が悪い時は眠ることもできないが、そこまで酷くはないらしい。孝介は安堵の息を吐くと、既に安らかな眠りについている菜々子を起こさないよう、静かに階段を下りた。

風呂から戻って来ても、陽介は眠ったままだった。彼は孝介の布団に包まるようにして、静かに寝息を立てている。客用布団は準備してあるが、孝介はあえて陽介の隣に潜り込んだ。
自分より少しだけ小さな体を腕の中に抱き込み、ちょうどいい位置を探す。陽介はちいさく声を上げだが目を覚ますことはなく、無意識のうち甘えるように頭を擦りつけてきた。その愛らしさに思わず孝介は頬を緩ませる。しかしすぐに案じ顔になると、恋人を抱く腕に少し力を込めた。
(体、ちょっと熱いな。やっぱり明日、病院に連れて行こう)
テレビの中での事象は謎だらけのため、油断はできない。これだけ密着していれば、様子がおかしくなればすぐに分かるはずだ。多少寝にくいかもしれないが我慢してもらうしかない。
目を閉じれば、日頃のハードスケジュールと今日の探索の疲れが眠気となって襲ってくる。陽介のことを気にかけつつも、孝介の意識は眠りの中へ落ちていった。



「ん……」
――重い。目覚めた陽介が先ず感じたのはそれだった。
視界を埋めるのはブルーグレーの布地。感じる他人の体温。嗅ぎ慣れた匂いは孝介のもので、ならば自分に圧し掛かるこの重みは彼の腕のはずである。今までも抱き締められたまま朝を迎えたことは幾度かあったが、こんなに重みを感じたのは初めてだった。
(コイツ、俺の知らない間にスゲー鍛えて筋肉つけたのか…?)
月森孝介は着痩せする。服の下には綺麗についた筋肉が隠されているのを陽介は知っていた。筋肉のつきにくい自分の体にコンプレックスを抱いてしまうほど。ひとまず起きようともがくが、孝介の腕はびくともしない。陽介の目覚めに気付くことなく健やかな寝息を立てている。いつもより幼いその寝顔がいとおしくて、陽介は少しどきどきしながら体を伸ばし、彼の唇にそっと自らのものを重ねた。昨晩までの体の辛さはうそのように消えている。そのことが心を少し浮足立たせていたのかもしれない。
「…ん…」
やわらかな刺激に孝介の瞼が震える。量の多い睫毛の下から顕わになったオリーブグレーの瞳は、まだ夢から醒めきっていないとろりとした甘さを持っていた。
「陽介…」
顔を放した陽介を追うようにして、孝介は口付けてくる。寝起きのせいかいつもよりも荒々しく、それでいて執拗に咥内を貪られ、陽介の息はすぐにあがってしまった。抗議の声さえ飲み込まれてしまう。
いつの間にか孝介は陽介を押し倒し、上着の裾から手を偲び込ませている。すっかり尖っているはずの頂を弄ぼうとした孝介の手は、しかしそこにありえない感触に動きを止めた。

むにゅ。

陽介は、最初何が起きたのか分からなかった。胸を揉まれたのは分かる。しかし自分は男だ、揉まれるような大きさの胸はない。しかし自分の上に圧し掛かる孝介の大きな手は、確かに膨らんだ自分の胸を包み込んでいた。
「……………………陽介、オンナノコだったの?」
硬直する陽介を余所に、孝介はまだ夢の続きだと思っているのか、そのまま作業を再開する。上着を頭から引き抜き胸を顕わにすると、確かに存在を主張する女性の象徴を満足そうに眺め、二つの頂の片方に唇を寄せ、もう片方を激しく揉みしだいた。いつもより鈍い刺激がそこから走り、いつもよりも熱が内側に籠もってゆく。孝介の指や舌は悔しいくらい適格に陽介の弱い部分をつき、陽介の口からは甘く高い、女そのものの声が漏れ始めた。孝介が肉食獣のような笑みを浮かべて「カワイイ」と呟く。ぞくり、と陽介の背中に痺れがはしった。
(これは、きっと夢だ。そうに違いない)
だが乳首を舐める男のざらざらとした舌の感触は、触れる肌の熱さは、香ってくる孝介の匂いは夢と片付けるにはあまりにも生々しすぎた。そうこうしているうちに孝介は大胆にも陽介のズボンを下着ごとずり下げ、一糸纏わぬ姿にさせると、足を割ってその間に体を割り込ませた。露わになった秘部には、生まれ持った男性の象徴がない。陽介は愕然とした。
(俺、マジで女に、なってる…!!!??)
「へぇ…すごいね、ホントに女の子になっちゃったんだ。俺は陽介なら男でも女でも全部欲しいから嬉しいけど、すごい都合のいい夢だなぁ」
彼のジャージの前ははちきれんばかりに盛り上がっている。ぐ、と布越しに猛ったものを押し付けられ、陽介は体を震わせた。
「感じちゃった?だってもう濡れてるもんね。ああ、でもいつもよりは少ないか。いつも陽介はすぐぐちゃぐちゃにしてイっちゃうから」
孝介はくすくすと意地悪く笑うと、その綺麗な指先で蕾から割れ目をつぅつとなぞる。途端に体にはしった快感に、陽介は「ひあっ?!」と悲鳴を上げた。その反応に気をよくしたのか、孝介は片足を抱え上げ肉芽を執拗に攻め始める。男の時とは違う、下肢が痺れるような快感と、体の中でどんどん膨張していく熱に、陽介は訳も分からず泣くしかなかった。
「ひっ、あッ、ん、やだ、やだやだ!やめ…!!」
「そんなに泣かないでよ。苛めてるみたいじゃないか」
困った顔を作りながら、それでも孝介の指は動きを止めないどころか早くなる。ぷっくりと膨らんだ芽を強く擦られ、陽介は悲鳴をあげながら初めての絶頂を迎えた。
「あ、あ――ッ!!」
「陽介、かわいい。ホント可愛い」
孝介は体を伸ばして頬を伝う涙を舐めとると、己の前をくつろげて限界近くまで猛ったものを露わにする。陽介の頭は混乱と絶頂感でろくに思考ができなかったが、本能が全力で警笛を鳴らした。
「ま、待て孝介!だめ、それだけはダメ!!」
叫ぶ声は自分のものでないように高い。抱え上げられた足を、腕を、がむしゃらに動かして、陽介は何とか逃れようと試みる。ここで抵抗されるとは思ってもみなかったのだろう、彼にとっては運良く、相手にとっては運悪く、跳ね上げた足が孝介の顎にクリーンヒットした。くぐもった悲鳴を上げて孝介が畳の上に沈む。
「バカ!おまえ最低だ!!死んじまえ!!!」
顎を押えながら起き上った孝介は、子供なら泣いて逃げ出すくらいの恐ろしい形相をしていた。だが顔を真っ赤にして泣いている陽介の顔と、彼の体とを交互に眺め、たっぷり2分ほど固まった後、「夢じゃ、ない?」と憑きものが落ちたような顔で呟く。陽介は濡れた眦できつく目の前の男を睨み、叫んだ。
「夢じゃねーよ、朝起きたらこうなってんだよ!!つかお前、なんなんだよ?!横で女が寝てたら誰でもこーいうことすんのか?!!」
「ちょ、陽介、俺が悪かったから落ち着いてくれ」
「落ち着けるかバカ!何で俺女になってんだよ?!訳分かんないしお前はいきなり襲ってくるし!俺、おっ…」
最後の方は言葉にならず、陽介は声を上げて泣き出す。懸命に嗚咽を堪えようとしているが、感情の高ぶりで呼吸すら上手くできていない。孝介は恐る恐る近寄ると、泣きじゃくる陽介をそっと抱き締めた。
「っ、離せよ!」
「ごめん。お前に人様には言えないようなコトしてる夢を見てて、その続きかと思ったんだ。好きなだけ殴って、罵って構わないよ。何だってするから、だからそんなに泣かないで」
「だって、お前、っ」
「ごめんね。陽介、あいしてる」
辛抱強く謝りながら髪を梳いてやると、次第に嗚咽が小さくなり、やがて陽介はばつが悪そうに顔を上げた。元々女性的だった整った顔立ちは甘さを増し、大きな瞳と長い睫毛が印象的な文句なしの美人――加えるなら孝介の好みにストライクだ――に変貌を遂げている。触れる肌は男性ではありえない柔らかさを持っていた。
抱き込んだ体も、少し長くなった髪の毛から覗く項も、細かった男性の時よりも更に細い。守らないといけない、そう思わされる。
「…………つか、なんでソレ、そのままなワケ」
涙声のまま憮然と言われ、孝介は苦笑するしかなかった。
「まあ、朝だし。それに俺も健全な男子高校生ですから。裸の恋人と抱き合ってて勃たない方が問題ありじゃない?それに俺、男でも女でも陽介なら関係なく勃つよ。知ってると思うけど」
「う……」
つい先日まで男だった陽介にも、その生理は理解できる。そして孝介が男である自分に強い性欲を覚えていたのは身をもって知っている。ガードが緩み始めたのを見取って、孝介は悪いと思いつつも欲望のままに囁いた。
「絶対に挿れないし、誓って酷いことも痛いこともしないから、させて?」
ね、と乞えば、自分に弱い陽介が陥落するのは時間の問題だ。陽介は不承不承といった感じで小さく頷く。お礼代わりに額にひとつキスを落とすと、陽介の体を四つん這いにさせた。
「な、何すんの…?」
「入れたつもりで、雰囲気だけでも味わおうと思って」
白い背中にキスを落としながら、股の間にまだ勢いを失っていない己のものを挟み込む。その熱に陽介の体が震えたが、背後から覆いかぶさるようにして律動を開始した。片手で布団の上に手をつき、もう片手でぷるぷると揺れる胸を揉む。孝介の先端が陽介の敏感な部分を掠め、あまい声が漏れ始めた。
「くっ…!」
身じろぎした陽介の太ももが、孝介のものをきつく締めつける。限界に近かった孝介は、慌てて陽介の股から己を引き抜くと、白濁を布団の上に吐き出した。とろんとした瞳でそれを見ていた陽介は、後で洗濯が大変だな、といやに現実的なことを思った。



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