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コレクトインコレクト・2 ※R-18

※R-18、女装注意
★Thanks 10000hit!コレクトインコレクトの続き

前編から間が空きすぎて何を書くつもりだったのか全然分からなくなってしまい、結果、ひたすらに盛っているだけの話になってしまいました!しかも後味悪い完二!
センセイが3回で陽介も3回です。大事なことなので二回言いますがセンセイが3回で陽介も3回です!(大事でもなんでもない) あと鏡の前でえむじかいきゃくとかですよ?
いやホントすみません…それにしても自分の書くもにょもにょは萎える…。
ちなみにタイトルはcorrectとincorrectです。正しいも正しくないももう分からないけど、互いを思うキモチだけは確かってことで!

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はぁはぁと荒い息を零しベッドに身を沈み込ませた陽介は、あられもない自分の体と圧し掛かる男から目を逸らそうとして、天井が白いことに気付いた。天井だけではない、壁も品の良いオフホワイトで、絨毯だけが落ち着いた朱色をしている。そこそこ広い室内には自分達が横たわる大きなベッドと、英国調のソファセットにドレッサー。品の良さすら感じさせる調度は、修学旅行で泊まったあの毒々しい部屋とは大分異なっていた。
(ラブホって、こういう感じなんだ)
騙すように連れ込まれ、あれよあれよという間に押し倒されて、一度達した後にようやく室内を見渡す余裕ができたこの状況に陽介は泣きたくなった。孝介は決して自分を蔑にしている訳ではないのだが、時折メーターが振り切れたかのように暴走することがある。その度に陽介は被害に遭ってきたのだが、結局どんな酷いことでも彼が望むなら受け入れてしまうのだ。ならば諦めて楽しんだ方が、嘆き続けるよりもよほど建設的な心の持ちようだろう。しかし社会科見学とばかりに物珍しそうに首を巡らせていた陽介の顎を掴み、孝介はいささか乱暴に唇を重ねる。
「余所見してる余裕なんて、ないよ」
「――っ!!」
孝介はキスをしながら陽介の足を大きく開くと、吐き出された白濁を長く綺麗な指に絡め、後ろに塗り込めてゆく。もう数えきれないほど体を重ねているため痛みは殆ど感じないが、異物感だけはいつまで経っても消えることはない。陽介は息を吐いてやりすごそうとしたが、孝介はその吐息すら奪うように舌を絡めてくる。荒々しく求められ、一度達したばかりだというのに、陽介の芯にはまた熱が集まり始めていた。
慣らされた体は陽介の意識とは裏腹に指を締め付け、浅ましくも更なる刺激を求め始める。気付いた孝介はくすり、と笑うと、指を二本から三本に増やした。そしてわざと聞こえるように音を立てて中を掻き回す。指先はいたずらに陽介の感じるところを掠めるが、決定的な刺激は与えてもらえない。もどかしさに陽介は思わず懇願した。
「こお、すけッ、そこじゃなく、て…!」
「どこ?言ってごらん?」
孝介は指を引き抜くと、陽介を見下ろして意地悪く微笑む。触られてもいないのに完全に立ち上がっている陽介のものをいとおしそうに撫で、彼は続けた。
「そっか。自分じゃ見えないから、上手く説明できないよな。じゃあ、見えるようにしてあげる」
「へ?」
孝介は言うが早いか陽介の体を起こすと、自らはベッドヘッドに背をもたれて寄り掛かり、足の間に陽介を背中から抱き締める形で座らせる。顔を上げた陽介は、次の瞬間言葉を失った。
ベッドの正面には、大きな鏡のついたドレッサーがあった。傷ひとつない鏡面には、乱れた自分と、かっちりと衣服を着込んだままの孝介が映っている。やや長めの髪――ウィッグだが――を項に絡ませ、丈の長いセーターだけを辛うじて身に纏い、無防備に足を投げ出している己の姿は酷く哀れに写り、陽介は目を伏せた。鏡の中で孝介がにたりと笑う。
「これ、もういいや。外すね」
朝苦労して付けたえりあしウィッグを孝介は簡単に外し、適当に放り投げる。次いで汗と精液でぐちゃぐちゃになった陽介のロングセーターも脱がせてベッドサイドに放った。一糸纏わぬ姿になった陽介の足を割り、そそり立っている彼のものを大きな掌で包み込む。そして見せつけるように上下に剥いた。
「ひあっ!?」
「ほら、陽介、よく見て?お前の後ろ、すごく物欲しそうにヒクヒクしてる」
孝介の声はあやすように優しい。けれども声色が偽りであることは、腰に当たる熱くて硬いものが如実に語っていた。一度達している陽介とは違い、そろそろ我慢も限界だろう。だが彼の忍耐力よりも、陽介が彼の指に籠絡される方が早そうだった。
(この、変態が…ッ!)
女装させられ、連れ込まれ、この上孝介の望む言葉をまんまと口にしたのでは男が廃る。負けてなるものかと歯を食いしばって耐える陽介を嘲笑うかのように、孝介は後ろから耳朶を食んだ。耳に舌を差し込まれ、背筋を駆け上がってくる快感に陽介は震える。前を弄られながら、もう片方の手の指が後ろに突き入れられた。十分に慣らされたそこは喜んで孝介を迎え入れる。
「!っ、あッ!!」
「ホント、えっちな体になっちゃったね。後ろだけで勃っちゃうし、今も喜んでオレの指咥えてるし。ああ、でも指じゃ足りないみたい」
孝介の言葉通り、ぐちょぐちょになった陽介の後ろは指だけでは足りないと訴えている。もっと奥に、もっと熱くて太くて硬いものが欲しくて疼いている。大きく足を開き、雄の象徴を今にもはち切れんばかりに立たせ、男の指を咥え込む己の姿は正視に堪えず、陽介は必死に身を捩った。羞恥で人が死ねるのならば自分は両手の指では足りないほど既に死んでいる。
「や、だぁ!放せよおっ…」
「だーめ」
孝介は止めるどころか更に見せつけるように動きを大胆にする。どろどろになった下半身も、とろとろに溶かされた自分のだらしない顔も見たくはないのに、鏡越しに見える情欲に濡れた孝介の瞳にどうしようもなく歓喜を覚えて陽介は鏡から顔を逸らすことができなくなってしまった。孝介が欲しくてたまらない。凶暴な尖りでもってぐちゃぐちゃに犯されたい。イきたい、出したい、貫かれたい――それだけで頭がいっぱいになる。
「っ、孝介!はやく」
敗北を認めて強請った陽介に、孝介は出来の悪い生徒に言い聞かせるように囁いた。
「陽介、主語と述語がない。何を、どうして欲しいの?」
今日の孝介はとことん意地が悪い。言わなければ本当に入れてくれないだろう。羞恥もプライドもかなぐり捨て、顔を真っ赤にして陽介は叫んだ。
「お前の、俺ん中に、入れてくれ…!指じゃヤダ、お前のがいい!」
「…ま、ギリギリ及第点かな」
華やかな外見とは裏腹に、とても純粋で初心な陽介からすれば精一杯の内容だろう。もう少し焦らせばもっと卑猥な言葉を口にしてくれるかもしれないが、孝介自身の我慢が効きそうにない。
孝介は指を引き抜くと、陽介の体を前に倒して四つん這いにさせた。限界まで張りつめたものをようやく取り出し、その大きな手で陽介の細い腰をしっかりとホールドする。ひくつく蕾に固いものが宛がわれ、陽介は期待に体を震わせた。次の瞬間、一気に根本まで埋め込まれ、彼は甘い悲鳴を上げる。
「ふあ、あああッ!!」
しがみ付く孝介の背中は今日はない。陽介は縋るようにシーツをきつく握りしめた。孝介も限界だったのだろう、いつになく性急に、乱暴に、陽介の中を蹂躙する。後ろからの繋がりは向かい合っての挿入よりも深く、いつもよりも奥まで孝介が入っているのを感じた。切っ先で感じる所を何度も突かれ、背筋を駆け上がる射精感に陽介は腰を震わせる。
「も、出る…っ!」
「ダメ、一緒にイこ?」
今にも達しそうな己を大きな掌できつく握り込まれ、痛みと快感に陽介は鳴いた。同時に後ろを締め付けてしまい、孝介のものがまた固く大きくなったのが伝わってくる。イきたいのにイくことが許されず、下半身を中心に溜まった熱で頭がおかしくなりそうだ。けれども孝介は抜き差しを止めない。更なる快感を強制的に引きずり出され、陽介は泣くことしかできなかった。
思考がストップし、目の前が白むほどの快楽に、もう自分が何を口走っているかも分からない。ただ耳を塞ぎたくなるほど高く甘い声が、絶えず自分の口から洩れていることは確かだった。ふと孝介が笑った気配がして鏡を見れば、尻を高く突き出してこれ以上ないほど幸せそうに蕩けた顔をで犯されている自分と、雄そのものの獰猛な目で自分を犯す孝介が映っていた。
(俺、こんな顔、してんのか…?!)
背中から聞こえる獣のような息遣いが一際荒くなる。小さな呻きと共に己を苛んでいた手が外され、陽介は乱れたシーツの上に勢いよく白濁を吐き出した。
「あ、ああ――!!!」
「っ、く…!」
同時に腹の中に熱い迸りがどくどくと注ぎこまれるのを感じた。相当溜めこんでいたのだろう、孝介の射精は常よりも長かった。孝介の出したものでいっぱいに満たされる感覚は、不快感よりも充足感の方が強い。痛み苦しさも、孝介からもたらされるものならば自分の体は全て悦びとして受け取ってしまう。そういうように、なってしまった。
ずるり、と孝介のものが抜かれ、達したばかりで敏感になっている陽介はふるりと体を震わせてベッドに沈み込んだ。彼のひくつく後ろから溢れ出て、細く形のよい足を伝う己の出した白濁を、孝介は濡れた目で見つめうっとりと呟く。
「陽介、すごいエロい…もう一回、していい?」
返事を待たず、孝介は陽介の体をひっくり返し、両足を高く抱え上げる。腹に力が入ったことで、陽介の中からどろりと濃い精液が流れ出た。彼を征服した証のようで益々興奮する。十分にぬかるんでいる陽介の秘部に、ほぼ完璧に勃ちあがった己の性器を挿入し、孝介は律動を開始する。体の下からは「もう無理」「やめて」と抗議の声が聞こえてきたが、萎えた陽介のものを腹筋で擦ってやれば、徐々に力を取り戻し始めた。
「うそ、だろ…?!も、ホント、無理だからッ」
青ざめる陽介を宥めるように孝介は微笑む。
「大丈夫、陽介はやればできる子だよ。お前のイく顔が見たい」
文句をキスで封じ、孝介は腰を使って熱を高めてゆく。陽介は熱に浮かされたような瞳で孝介のシャツに縋り、甘い甘い声で鳴いた。その細い腰は快楽を貪ろうと無意識のうちに揺れている。常の純粋な彼からは考えられないような淫猥な仕草、淫蕩な表情、それらは全て自分が花開かせたものだ。
(オレだけの、ものだ)
過ぎた快楽に陽介の瞳から涙が零れる。舐め取った雫はしょっぱいはずなのに、孝介にはひどくあまやかなものに感じた。



**********



「陽介、ホントごめん」
バスルームには温かな湯気が満ちている。二人で入っても十分な広さのバスタブには湯が張られているが、陽介は洗い場にへたり込んだまま動くことができなかった。愛されすぎた疲労と倦怠で腰が立たないのだ。
「………どーすんだよ。歩けねーよ。電車乗って帰んのに」
よく通るはずの彼の声は、今は無残に擦れてしまっている。孝介が散々泣かせ、喘がせたせいだ。恨みがましく見上げてくる陽介の目元は赤くなっていて、また中心に熱が集まりそうになるのを孝介は理性でもってなんとか堪えた。
「悪かった。とりあえず、時間延長して少し休もう。電車は辛いと思うけど我慢して」
「お前、ちょっとは限度ってモンを考えろよ…」
陽介は不機嫌そうに眉を顰めた後、ちいさな声で囁いた。
「…まぁ、お前に求められるのは、嬉しいんだけど、さ」
耳元まで真っ赤にした陽介を、孝介は満面の笑みで包みこむ。同じように浴室の床に座り込み、薄い体を抱き締めた。伝わる熱に、先程まで感じていた荒ぶる欲とは違う、穏やかな想いが湧き上がってくる。泣かせてぐちゃぐちゃにしたいと思う気持ちと、うんと甘やかして大切にしたい気持ちが入れ替わり立ち替わり、付き合わされる陽介にしてみればたまったものではないだろう。今更彼を放すことなどできないので、諦めてもらうしかないのだが。
「陽介。後始末、するから」
「ん」
きゅ、と唇を噛みしめ体を預けてくる陽介の後ろに、孝介は泡立てたボディーソープを絡ませた指をゆっくりと入れる。傷付けないよう慎重に指を曲げ、中に吐き出したものを掻き出した。排水溝に流れてゆく白濁は、そのまま実ることのない自分達の関係を現すようでたまに空しくなる。
「っ、う…んっ」
敏感な部分を指が掠めたのだろう、漏れた甘い吐息に孝介はくすりと笑った。
「カワイイ声」
「ばっ!仕方ねーだろ!!だってさっきまで、お前のが…!」
そこまで言って陽介は顔を真っ赤にし、口籠る。初心な仕草に孝介の中で悪戯心が芽生え、少し強めに中を弄ってやれば、予想以上に高く可愛らしい声が出た。
「あ、んッ!」
「…陽介、そんな声出されると…」
孝介は陽介の太股に、また勃ちあがり始めた己のものを擦りつける。向かい合った体が強張ったのを如実に感じ、彼は苦笑した。
「大丈夫、流石にもうやらない」
「でも…」
変な所で律儀な陽介は、自分の方が多く達したことに罪悪感を感じているのだろう。彼はおずおずと手を伸ばすと、ゆるく勃っている孝介のものを握り込み、制止する間もなくそのままぱくりと口に咥えた。
「?!陽介!」
珍しく焦ったような孝介の声を聞きながら、陽介は何かに取り憑かれたかのように一心不乱に性器を愛撫する。どくどくと脈打つ男のものを飲み込み、舌で張り出た部分を刺激しながら、指で袋を揉みしだく。頭上から洩れる詰めた息、口の中に広がる苦い味、どんどん固く大きくなるものに、陽介は自分の体も熱くなってゆくのを感じた。
「っ、陽介、イイよ」
情欲に濡れた低い孝介の声に、ぞくりと肌が泡立つ。
(俺、ホント、どうかしてる)
同じ男のものを咥えて、しゃぶって、悦んでいるだなんて、一年前では想像もできなかったことだ。男同士の自分達は、どんなに体を重ねても一つになれることはない。何も生み出すことはできない不毛な関係だ。けれども自分が孝介を想う気持ちは本当で、孝介が自分を想う心もきっと本物で、なかったことになどできはしない。何が正しくて、何が間違っているのか、もう分からない。確かなのは狂おしいほどの思慕だけだった。
「っ、出る…ッ」
ぶるり、と孝介の腰が震え、熱い迸りが口内に注がれる。全てを飲み下すことはできなかったが、口に入った分だけは孝介に見せつけるように嚥下してみせた。荒い息をした孝介はきゅうと陽介を抱き締め、「あいしてる」と囁く。その言葉だけで満たされる自分のお手軽さに陽介は笑った。


「…冷えたな。あったまろうか」
孝介に抱き抱えるようにして湯船に連れ込まれ、熱い湯に手足を浸たす。心地よさに疲れや汚れが身の内から剥がれ落ちてゆく気がして、陽介は大きく息を吐き出した。
「あーあ、帰る時、またアレ着なきゃいけないのか…」
「いや、帰りはいいよ。一応お前の服持ってきたし。っていうかもう着られないだろ」
コートはともかく、ロングセーターは汗と精でぐちゃぐちゃになっている。孝介の準備の良さに陽介は唸ることしかできなかった。
「…女装してで出かけるなんて、これっきりだからな」
孝介は真顔で頷く。
「ああ。陽介と遠慮なくイチャイチャできるのは楽しかったけど、喋れないのはやっぱりつまらないから、もういいや。次からは家で着てもら――」
「いや、着ないから!もう絶対イヤだから!!」
「そう遠慮するな。お前なら何でも似合うぞ」
孝介に迫られ、陽介は僅か数センチだけの逃避行を試みる。けれどもすぐに湯船の縁にぶつかり呆気なく孝介の腕の中に閉じ込められた。
「つかまえた」
子供のように笑う孝介に、陽介はもう何も言えなくなる。何が正しくて、何が間違っているのかは分からないままだが、彼が求めてくれるのなら陽介にはそれだけで十分な理由だった。
(俺は、とっくに、掴まってるよ)
陽介は心の中でそう返すと、温もりを享受するためにそっと目を閉じた。




END

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