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おくりおおかみ ※R-18

※R-18、陽介女体化(後天)注意
過去のweb拍手お礼小説サルベージです。
にょた村でえち。うちのサイト、通常のえろよりにょた村のえろの方が多いんです…これは忌々しき事態ですぞ!

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夜9時。陽介が堂島家にいられるデッドラインの時間である。
「陽介」
「あ、うん。じゃあね、菜々子ちゃん」
立ち上がって荷物をまとめ始める陽介に、菜々子は残念そうな顔を浮かべたが、年の割に聞き分けのよすぎる彼女はすぐに笑みを浮かべて「またね」と手を振ってくれた。健気なその姿に陽介の胸が痛くなる。手を振り返し、玄関で靴を履いていると、ふわり、と首元に温かいものが触れた。
「今日、寒いから」
それはグレーを基調とした寒色系のストライプのマフラーだった。冷え込んだ日に何回か孝介が巻いてきたことがある。陽介の首元を温かく包みこむそれは、ほのかに持ち主の匂いがした。孝介に包まれているようで、くすぐったくなる。「サンキュ」と言ってほほ笑むと、当たり前のように手が繋がれた。硬く大きな孝介の手と、やわらかな陽介の手はぴたりと重なる。菜々子に戸締りをさせ、二人は夜の町へと歩き出した。
一人で帰れる、と主張した陽介を説き伏せ、孝介はいつも陽介を家まで送る。堂島家と花村家はそう離れてはいないが、徒歩で片道15分ほどの道のりだ。往復で30分。その間、菜々子を待たせ、孝介の貴重な時間を自分のために費やしてしまうことに、陽介は申し訳なさを感じる。しかしそれと同時に嬉しさを感じるのも事実だ。今、この瞬間だけは、月森孝介を独占しているのだから。
「しかし、寒くなったなー」
吐き出した息が白く凝る。陽介にとっては二回目の、孝介にとっては最初で最後の稲羽の冬が、間もなく訪れようとしている。頬を切る風は冷たいが、繋いだ出だけは暖かい。他愛もない話をしながら足を進めれば15分などあっという間で、気がつけば花村家の前まで来ていた。
「あれ?」
なんだかんだと言いながらも、陽介は家族と仲が良い。彼女が遅くなる日はいつも玄関の明かりが帰りを迎えるが、今日は明かりが点いていなかった。不思議に思って携帯電話を開けば、そこに未読メールが一通。母からだ。
「あー…母さん、棚卸の手伝いで帰れないって。ってことは、親父もだな。あとクマも」
陽介はちらり、と上にある恋人の顔を窺った。これから言おうとすることのあさましさと大胆さに顔が赤くなるが、宵闇のせいで見えないことを祈りながら口を開く。
「……寄って、く?」
やはり宵闇のせいで、孝介の顔は分からない。だが、笑ったのは空気が緩んだことで分かった。



もつれるように冷たいベッドに雪崩れ込み、性急なキスを交わす。エアコンが効いてくるのを待っている時間などない。
「んっ…あ、つめたッ」
唇を奪いながら、スカートからブラウスの裾を抜き出し、ボタンを外す暇さえ惜しいとばかりに胸元まで捲り上げる。オレンジ色のブラを荒々しくずり上げ、現れた尖りにしゃぶり付いた。片方を舌で転がし、強く押しながら、もう片方を少し強めの力で揉みしだく。最初は胸は感覚が鈍い、と言っていた陽介だったが、行為を重ねるうちに敏感な反応をするようになってきた。今もぷるぷると体を震わせながら、時折甘い声で鳴いている。こぼれる熱い吐息、快楽に歪められた整った顔を見るだけで、孝介のものははち切れんばかりに張りつめてしまう。今すぐ中に入れたい、出したい――男性が持つ即物的な欲望。それをなんとか押しとどめて、孝介は陽介に快感を与えた。
「!あっ…!」
滑らかな太股に手を這わせると、組み敷いた体がぴくり、と跳ねる。恥じらいと躊躇いには気付かなかったふりをして、孝介は彼女の秘部をショーツの上からつぅ、と撫でた。既にしっとりと湿っているそこは、陽介がしっかり感じていることを教えてくれる。
「濡れてる」
わざと口に出して言えば、顔を真っ赤にして「ばか」と詰られた。本当に可愛い、と孝介は思った。
「もっと、濡らしてあげる」
「え、ちょ…!やだ、やだやだやだッ!!?」
ショーツを膝まで下ろし、両足を高く抱え上げ、孝介は何のためらいもなく濡れた蕾に唇を這わせる。とろとろと溢れる蜜を吸い、ぷっくりとした芽を舌で押しつぶすように愛撫した。陽介は頭を必死に押し返そうと腕で押してくるが、女性の力など、ましてや快楽に蕩けている陽介では何の障害にもならない。
「やあ…っ、ホント、やめ…あんッ!ひあっ」
だんだんと高くなってゆく喘ぎにたまらなく興奮する。もっと泣かせたいという思いがむらむらと湧き上がってきた。指を二本同時に入れ、ぐりぐりと中をかき回せば、ひと際高い声を上げて陽介が絶頂を迎えた。中が収束し、そこだけ別の生き物のように孝介の指を締め付ける。入れてもいないのに孝介までイきそうになった。
「も、限界」
陽介の両足を自分の肩に乗せると、孝介は既に腹につかんばかりに猛っている自分のものを取り出し、ぐちょぐちょになった蕾に押し当てる。入口に当てただけでも眩暈のしそうなほど気持ちいい。ぐ、と先端を突き入れれば、僅かな抵抗はあったものの、滑りのおかげでスムーズに挿入ができた。
「んっ、…!お、お前、ナマで…!」
「大丈夫、中では出さないし、今日は平気な日だから」
ピルでも飲んでいない限り、絶対安全な日なんて本当はない。カウパー液でだって妊娠するし、膣内で精子は数日間生存する。陽介を傷つけたくはない、彼女の未来を縛りたくはない。けれども、もし子供ができたら、ずっと陽介を束縛できる――そんな矛盾を抱えて、孝介はいつも陽介を抱いていた。
(オレ、最低だ)
それでも、陽介を手放せない。激情のままに唇を奪い、感じるところをいきり立った己で激しく突く。たどたどしく絡めてくる舌にたまらないいとおしさを感じた。肉を打つ音、粘液が混じりあう卑猥な水音が、暑いくらいになった部屋を支配する。
「あっ、ダメ、またイっちゃ…!」
「…ッ!」
程無くして訪れた射精感に逆らわず、孝介は己を引き抜き手の中に白濁を吐き出した。



「………相変わらず、激しいのな」
まだ二人の呼吸は伴わない。服を乱し、内股を溢れ出した密でしとどに濡らした陽介にまた中心が熱くなってきたが、もうそろそろ帰らないと色々なことに支障が出る。後始末をしながら、孝介は珍しく沈んだ声で呟いた。
「ゴメン。がっつきすぎた。オレ、お前の体だけが欲しいって訳じゃないのに、陽介があんな顔して誘ってくるから…止まんなくなった」
「!だっ、だって、その…久し振り、だったし」
陽介が女性になってからというもの、付き合っていることを周りに憚らなくはなったが、二人きりになるのは逆に難しくなった。若い男女が二人きりで同じ部屋にいるだけ口さがない噂を立てる者は多い。互いの保護者がそれなりに寛容なのは救いだが、男同士の時とは根本的に捉え方が違う。今までのように部屋に籠ることも、気軽に泊まりに行くこともできず、若い体と心は熱を持て余していた。
真っ赤になった陽介の額に口付け、孝介はとろけそうなほどやさしく言う。
「オレも、陽介とえっちしたくてたまらなかった。次は、もっと時間をかけて気持ちよくするから」
「ん…」
ちゅ、ちゅ、と甘いキスを繰り返せば、自然と熱が高まってくる。自制がきくギリギリのラインで顔を離すと、孝介はまた形を変え始めた己を隠すように服を整え始めた。
「ごめん、やり逃げみたいで最低だけど、そろそろ帰る」
「ん。気をつけてな」
中途半端に脱がされた服を適当に直し、多少おぼつかない足取りで玄関まで見送る。お別れのキスをしようとした孝介の首に腕を回し、陽介はちいさな声で囁いた。
「今日、お前に求められてるって感じられて、ちょっと嬉しかった。…男だったからさ、入れたいってキモチ、分かるし。だから」
――また、しよう?
陽介は耳まで真っ赤だ。孝介は真っ白になった頭のまま、とりあえず陽介に口付けた。長い長いキスは、陽介が「苦しい!」と背中を叩くまで何分も続いた。




END

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