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「カミサマのいない神の庭」サンプル②

サンプルその2、えろいところ抜粋です。

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「必ず、何とかするから。スサノオだってお前の一部だ、オレが見失うはずがない。必ず捕まえて、お前の前に連れてくる」
「何か、スサノオが逃走犯みたいな扱いだな…。ま、頼りにしてるぜ、リーダー」
 少し体をずらしてもう一度キスをする。今度は触れるだけでは収まらず、舌を吸い出して絡め、歯列をなぞり、たっぷりと時間をかけて孝介は陽介の咥内を犯した。唾液の糸を引かせながら顔を離した時には、快楽に弱い従順な体は既にくったりとして、陽介は情欲に潤んだ瞳で見上げてくる。
「…する?」
問えば、しかし陽介はふるふると頭を振った。
「正直、すげーしてーけど、体痛いから…」
孝介のシャツに縋る手には包帯が巻かれている。ただでさえ男同士のセックスは受け手に負担が掛るのに、満身創痍の状態で孝介に組み敷かれ、揺さ振られるのはかなりの負荷だろう。けれども孝介は彼を気持ちよくしてやりたかった。
「うん。じゃあ今日は挿れないから」
 言うが早いか、孝介は細い体をそっとベッドに押し倒した。抵抗の暇を与えずニットをたくし上げ、包帯が辛うじてかかっていない乳首に触れる。キスと期待に触れられる前から既にぷっくりと勃ち上がっていた胸の頂をぐりぐりと指の腹で押し潰せば、陽介は熱い吐息を零した。
「はっ…ん」
「変に力入れると体痛いと思うよ。楽にしてて」
「んなこと、言われたって…!」
 白い肌を隠すかのように覆う包帯に密かに興奮しながら、孝介は愛撫を続ける。乳首を弄られただけで陽介の前は窮屈そうに布地を押し上げていて、従順な体に孝介は笑みを浮かべた。
(そうしたのは、オレだけど)



**********



 「ふっ、あ…!あッ」
白い天井、リノリウムの床、建物に染みついた消毒液の臭い。部屋は暗く、カーテンと窓の向こうでは小雨が降り続いている。光源はドアに嵌め込まれた擦りガラスの向こうにある廊下の明かりだけで、それも控え目に落とされていた。
 住人達は既に寝静まっている。時折、巡回のスタッフやトイレに行く患者の足音が聞こえるだけで、真夜中の病院は静まり返っていた。この部屋を除いては。
「こ、すけ、も、ムリ!はげし、すぎっ」
「陽介、声大きい。見られてもいいの?」
 律動の度にベッドがぎしぎしと悲鳴を上げる。二人分の荒い息遣いと、卑猥な水音が個室には満ちていた。潜めた笑声には揶揄と情欲が半々で、そのいやらしさに陽介の熱はまた上がってしまう。慌てて口を抑えた彼の耳元で孝介は「いい子」と囁き、ほんのりと染まっている耳朶を食んだ。
「!っ、ん」
耳が弱い陽介はそれだけで感じてしまうのに、孝介は耳の穴にぬめる舌を侵入させ、ぐちょぐちょと音を立てて犯す。くすぐったさと快感がぞくぞくと腰から湧きあがり、陽介は体を跳ねさせた。くすり、と笑う気配がした。
「相変わらず、耳、スキだね。中、すごい締まってる」

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