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起点Aから空への距離・4

※陽介女体化(後天)注意
にょた村、うれしはずかし女子制服で初登校。センセイがただのゲロアマです。けっ
次回はようやくテレビの中へ。実はにょた村での戦闘シーンが書きたくて初めた連載なので(笑)、早く書きたくてウズウズしてます。ゆれる乳!スカートの裾から覗く大腿部!ぽろりは…ない。多分。


 

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陽介が無事に花村家に受け入れられた翌日の放課後。学校の屋上には参謀を除く、特別捜査隊の面々が顔を揃えていた。
季節は冬へと移ろいつつある。今は青い空は程無くしてオレンジ色に染まり、やがて夜の帳に包まれるだろう。巣へ帰る途中なのか、数羽のカラスが忙しなく頭上を通り過ぎてゆく。普段ならば騒がしいと感じるその声も耳に入らないほど、彼らは思案に暮れていた。
「花村…見事に、女ってことになってたね…」
千枝が固い表情で呟く。陽介は無事に花村家へ帰れたが、まだ体には慣れないこと、女子の制服を作らなければならないことで数日学校を休むことになった。その間に孝介達は手分けして影響を調査していたのだが、やはり自分達以外に「花村陽介」が「男」だったことを覚えている者はいなかった。存在が抹消された訳ではないのだが、何故か皆、陽介が「女」であることを絶対的な事実として持っている。比率で言うならば孝介達の方が完全にマイノリティであり、民主主義では淘汰される立場だ。
「となると、ホントのことを覚えてるのは、オレ達と花村センパイの親だけっスか」
「ホントにこんなこと、あるんだね…」
皆は一様に浮かない顔をしている。テレビの中での不可思議な出来事が、現実にまで影響を及ぼす様を目の当たりにしたのだ。記憶を塗り替え、記録を改竄し、まるで花村陽介は最初から女だったかのように振る舞う世界。いつの間にか陽介の机は孝介の横――女子の列になっており、出席簿や生徒手帳でも性別が女になっている。マヨナカテレビの得体の知れなさに彼らは改めて戦慄した。
「今回はたまたま陽介だったけど、いつ誰が同じめに遭うかも分からない。今後は一層注意していこう」
リーダーの言葉に皆は顔を引き締めて頷いた。
「――ねぇ、皆の花村くんに対する印象がだいぶ違ってるって思ったの、私だけかな?」
雪子の言葉に直斗が首を縦に振る。
「それは僕も感じました。同じ言動を取っても、男性と女性では受ける印象が違いますからね。男性の時に比べて、男子にはかなり好意的に、女子には…あまり良く思われていないようです」
孝介はいつぞやのフードコートでの出来事を思い出し、その形の良い眉を潜める。報酬は労働の対価であることを理解せず、理不尽な自分達の尺度で物事を測り、陽介を責めた彼女達。ジュネスを辞めたと噂で聞いたが、似たような輩はまだまだいる。今までは男と女という根本的な隔たりが陽介を守っていたが、女性は時として同性に陰惨ないやがらせをすることを孝介は知っていた。陽介は自分の身に起きた不測の事態に混乱し、傷付いているのに、これ以上繊細な彼女に痛みを与えたくはない。
「…月森センパイ。花村センパイ、気を付けてあげないとイジメられると思う。今までは男だったからセンパイの傍にいても平気だったけど、センパイは人気者だから、今までみたいにずっと一緒にいたら、妬んで酷いことをしてくる子、きっといるよ。女の子って、残念だけどカワイイだけじゃないから」
りせが言いにくそうに呟く。彼女の過去を知っているのは孝介だけだが、痛みを知っているその声には重みがあった。沈んだりせの肩を千枝が励ますように叩く。
「大丈夫だって!あたしも雪子もいるし、りせちゃんも、直斗くんもいる。それにきっと、花村もそんなにヤワじゃないよ。あいつ中身は男だもん」
にこ、と笑顔を見せる千枝に、りせもつられて少しだけ笑った。孝介はやさしい後輩の頭を撫でてやりながら言う。
「ありがとう、りせ。十分気をつける。…陽介に手を出す奴は老若男女関係なく、潰すから。皆も見つけたら教えて」
孝介は皆を見廻し微笑んだ。その笑顔は竦み上がるほど綺麗だった。


皆と別れ、孝介は今日のノートとプリントを持って花村家の門を潜った。予め連絡しておいたため、インターフォンを押すと「はーい」と軽やかな声がして扉が開かれる。男の時の名残を残したよく通るソプラノにはまだ慣れたとは言えないが、いとおしく感じることに変わりはない。隙間から顔を現した陽介は、そこに立つ恋人の姿に明らかにほっとした顔を見せた。
「ゴメンな、昨日の今日で来てもらって」
「いや、いいよ。おばさんは?」
「今日は遅番でちょっと前に出てったよ。クマも一緒。…つか、んなに見えるな。恥ずかしいから!」
家の中に招き入れられた孝介は、陽介の格好をさり気なくチェックした。ダークブラウンのショートパンツに丈が長めの白いセーターは、陽介にとてもよく似合っている。アーガイル模様の膝下丈の靴下が可愛らしい。細く白い太腿が眩しい。思わず伸ばしかけた手を孝介は理性の力で引っ込めた。聞けば今日は母親に連れられ沖奈まで買い物に出かけたのだという。陽介の部屋に足を踏み入れると、まだ片付けきれていないショップの袋がいくつも転がっていた。
「ったく、母さん、はしゃぎすぎだっつーの。クマも超テンション高くて、恥ずかしいわ疲れるわで大変だったんだぜ。そのうち元に戻るはずだから、あんまり買ったって無駄になんのにな」
陽介は自分に言い聞かせるように言い、笑った。言葉を返すことができず、代わりに孝介はハニーブラウンの髪を優しく撫でる。甘えるように擦り寄ってきた体を腕の中に招き入れ、彼はぽつぽつと今日の出来事を話して聞かせた。
「…そっか。やっぱ俺、最初から女ってことになってんだな。なら、ひとまず俺のことでペルソナやテレビの中のことがバレる心配はないか」
陽介は喚くことも、悲嘆することもなく、静かに頷いた。こんな時、彼女はとても強いと感じる。自らの身に降りかかった災難に取り乱し、当たり散らしてもおかしくないのに、感情を内側に向けて昇華しようとする。その生き方を綺麗だと思うが、心配でもあった。人前では限界まで己を偽り、一人の時は泣いていることを孝介は知っている。せめて自分の前でだけは我慢をさせたくなくて、孝介はつめたい世界から彼女を守るように包んだ。
「体の調子は大丈夫か?変わったことは?」
陽介は残念そうに頭を振る。
「ぜーんぜん。あれ以来、熱も出ないし体が軋んだりもしない。…なぁ、お前はまだ、俺が男だったってこと、覚えてるよな?」
恋人の広い胸に顔を埋め、彼女は呟く。その言葉に孝介は胸が締め付けられた。今日は覚えていても、明日も覚えている保証はない。陽介はいつ元の体に戻れるかという不安だけでなく、存在を否定される恐怖も抱えているのだ。少しでも安心させてやりたくて、孝介は言霊にありったけの想いを込めて言う。
「大丈夫だよ、オレは絶対に忘れない。春にお前が股間をぶつけて悶絶してたことも、ペルソナがカエルみたいで可愛かったことも、河原で泣いたことも、男らしく殴り合いしたことも、キスだけでアソコをビンビンにして初めてだっていうのに後ろにオレのを突っ込まれて鳴きながらイったことも」
「!!っ、ちょ、お前な…!」
顔を真っ赤にして口ごもる陽介に、孝介は笑った。都会的な見た目に反して中身は初心な陽介は、直接的な言葉にすぐ狼狽してしまう。その反応が可愛らしくてつい苛めてしまうのだが、本人はからかわれていることにいつまで経っても気付かない。強さとあやうさ、敏さと愚直さが均衡している細い体が孝介にはたまらなく愛らしい。
「大丈夫、忘れない。…だからこれ、預かってて」
孝介は足元に置いた鞄の中からいくつかの封筒を取り出すと、陽介に手渡した。色も形もバラバラのそれらには住所は書かれていないが、見慣れた筆跡で見知った人物の宛名が書いてある。雪子の名前が書かれた封筒は薄紅色の和紙で作られた綺麗なもので、千枝はビビットなグリーンに金色のシールが貼ってあった。りせは洒落た模様が印刷された質感のあるラズベリー色のもの、直斗は上質な白無地、完二はレース模様の入った可愛らしい紙だ。一番下に置かれていた孝介のものは、何の変哲もない、けれどもぴしりと折られたクラフトだった。
「?何コレ?」
「オレ達からオレ達への手紙。もしオレ達が本当の陽介のことを忘れたら、それを渡して欲しい。一応、写しを自分達も手元に持ってるけど、お前に持っててもらった方がいいと思って。ちなみに、発案者はクマ」
いたずらっぽく孝介が笑う。渡された封筒を手に固まっていた陽介の眦から、ひとつぽろり、とが雫が零れた。自分が泣いているのが分からないような表情で泣く彼女の涙を、孝介はその長い指でそっと拭う。くしゃり、と歪められた顔すら愛しくて、少し腰を折ってそっと唇を重ねた。
「お、れ、涙腺、よわくなっ、たのかな」
目元を擦ろうとする陽介の手を握り込み、代わりに溢れ出る熱い雫を唇で受け止める。くすぐったいのか身を捩る陽介を逃がさないとばかりに腕の中に閉じ込め、孝介は彼女が泣き止むのをゆっくりと待った。やがて嗚咽と体の震えが止み、鼻をすする音が聞こえてくる。体を離し、転がっていたティッシュを渡してやりながら、孝介は尋ねた。
「制服できるのっていつ?」
「一応、明日の予定。だから明後日から学校行くわ。あんまり休むと勉強もヤバいし」
外見は美女なのに憚ることなく盛大に鼻を噛む陽介の姿にはギャップがあり、孝介は苦笑を浮かべた。中身はどこまでも男の、花村陽介のままだ。ふとりせの言葉が脳裏に蘇り、孝介はその端正な顔を曇らせた。自分達は陽介が男であることを知っているから気にならないが、傍から見れば彼女の言動はがさつと取られ、口さがないことを言う者がいるだろう。閉塞された田舎町ゆえ、稲羽は噂、とりわけ悪意のあるものは立ちやすく、流行りやすい。少しでも陽介を傷付ける要素を減らしておきたくて、孝介はいくつか布石を打つことにした。先ずは一つめだ。
「じゃあ明後日の朝、迎えにくるから。あと、帰りはそのままテレビの中に行けるか?元に戻る方法を探さないと」
陽介ははっと面を上げると、真摯な顔で「絶対行く」と頷いた。彼女はまだ絶望も諦めもしていない。そのことに安堵した孝介だったが、視界の端に入った胸の谷間に目を奪われ、無意識のうちに手を伸ばしていた。むにゅり、と細い体躯に比べて豊満なふくらみを握り込む。セーターの襟元を少し引っ張って覗き込めば、白いレースとブルーのリボンの下着が見えた。
「ふーん、白ね。ちょっと意外。でも可愛いよ。下もお揃い?」
「…………お前……今までの感動を返しやがれ!!!」
殴りかかってくる陽介の動きは、男の時と同じか、体が縮んだ分小回りが利くようになり今まで以上に素早いように感じる。狭い屋内で避け続けるのは困難だ。あの細い腕では当たっても然程痛くはなさそうだが、陽介の手の方が傷付いてしまいそうで、孝介は振り上げられた腕を捕まえると、そのまま背後にあったベッドに陽介を押し倒した。
「うわっ…?!」
「はい、オレの勝ち。…陽介、酷だとは思うけど、お願いだから自分の体が女の子になってること、自覚して。じゃないとオレ、心配で陽介の傍から離れられない」
頭上でひとまとめにした陽介の両手を、孝介は片手だけで軽々と押さえつけている。圧し掛かられた肉は重く、組み敷かれた己の体はぴくりとも動かすことができない。圧倒的すぎる力の差に陽介は愕然とする。知らず知らずのうちに体が強張っていた。その緊張を読み取ったのか、孝介は困ったように笑いながら体を起こす。
「な。分かっただろ。お前、どうもガッカリ王子じゃなくてジュネスのお姫様になってるみたいだから、本気で気を付けてくれ。とりあえず、男には近寄るな。好意には下心があると思え」
「お前、俺のオカンかよ」
尖らせた唇にキスをしてやれば、機嫌が少し上向いたようで、躊躇いながらも陽介は自ら身を傾けくる。ベッドの上でじゃれ合いながら、孝介は頭の中で今後の算段を練っていたのであった。

 


**********

 


ふわり、と体が宙に浮く感覚。空を飛んだことはないし、自分は翼を持って生まれてはこなかった。二本の脚と引き換えに地を這って生きるヒトだ。しかし自分は今、飛んでいる。飛び立とうとしている。
(何処へ?)
答えはなく、応えもない。けれども呼ばれていることだけは分かった。誘われるように、見えない糸に手繰り寄せられるように、彼女はふわふわと霞の中を漂う。本能が警笛を鳴らしているが、胡乱な理性は警告を無視し、彼女は奥へ奥へと進んでゆく。もっと、もっと先へ。
「――ヨースケ!!!ダメ、ダメクマ!!」」
悲鳴に近い聞き慣れた声と、その細い体のどこにあるのかというほど強い力で腰にしがみ付かれ、陽介は覚醒した。途端に寒気を感じ、ぶるりと体を震わせる。暗闇の中、目を凝らせば自分は今にもそう大きくない部屋のテレビに頭から突っ込もうとしていた。既に指先は画面の中に吸い込まれている。
「へ?何やってんの俺」
「それはこっちが聞きたいクマよ!?ヨースケ、なんだか様子がおかしかったクマ。…ちょっと、危険なカンジがしたクマ。明日センセイに相談してみた方がいいクマよ?」
クマの気遣いに真摯さを感じ、陽介はプラチナブロンドの髪を撫でてやった。クマは気持ちよさそうに目を細める。ちらり、とテレビの視線をやれば、ブラウン管はいつも通り冷たいグレーをたたえているだけだった。
(何だったんだ?さっきの)
「もー、しっかりしてほしいクマ!心配だから、今日はトクベツに一緒に寝てあげるクマよ」
クマは身を翻すと、家主の返事も待たずに陽介のベッドへ潜り込む。苦笑しながら咎めることはせず、陽介は布団の中へ戻った。傍らにある温もりのおかげか、今度は朝まで目を覚ますことはなかった。

 


**********

 


翌々日。朝から花村家を訪れた孝介は、母親に押されるようにして家を出てきた陽介に一瞬言葉を失った。
「………はよ……」
二年生の学年生が付いた真新しいセーラー服。細く白い足を一番綺麗に見せる長さに折られたスカートが、歩くごとにふわりと揺れる。足元はやはり買ったばかりの少しヒールのある皮靴で、靴下はシンプルな黒のハイソックスだ。ズボンを履き慣れていたためスカートは心もとないのか、きっちりと閉じられた足が逆に女性らしい。伏せられた瞳と赤い頬からは、まだ女性の装いに抵抗があるのが明らかだが、新鮮で、予想以上に可愛いかった。他人の目がなければ抱き締めていたところだ。
「月森くん。ご迷惑をお掛けしますけど、陽介のこと、よろしくお願いしますね。見苦しいところがあったら遠慮なく叩いてください」
陽介の母は口調こそ柔らかいが、その表情は不安に曇っていた。17年間男として生きてきた陽介の所作が、数日で女らしくなるはずもない。そのことは孝介も重々承知である孝介は「任せてください」と力強く頷き、なかなか動きたがらない陽介を引きずるようにして歩き出す。
「なあ、俺、変じゃないか?」
「全然。すごい似合ってる。…そのスカート、自分でやったの?」
女子制服の標準丈はもう少し長い。陽介には今の長さが似合っているが、彼女が積極的にスカートを短くしたとは思えなかった。陽介は遠い眼をして答える。
「昨日、制服を取りに行った帰りにりせに見つかってさ…。そのまま巽家に連行されて、りせが完二に詰めさせた。オンナノコは似合うものを身につける義務があるのよ!って。あ、でも内側で縫ってるだけだから、糸を解けば元通りだぜ」
「…ふーん。そう」
いくら仲間とはいえ、他の男が自分よりも先に陽介の制服姿を見たことが面白くなく、自然と気のない返事になってしまう。それを悪い方に解釈した陽介は泣きそうに顔を歪めた。
「や、やっぱり俺、きもちわるいよな」
「!違うから!ごめん、今のはオレのつまらない嫉妬。大丈夫、本当によく似合ってる。可愛いよ」
安心させようと笑ったのは逆効果だったようで、陽介は拗ねたようにそっぽを向いてしまった。横を歩く彼女の歩調が早歩きになっていることに気付き、孝介はさり気なくペースを落とし、手を繋ぐ。触れた指先がぴくり、と震えたが、意に介さず指を絡めた。
「ちょ、周りが見てるだろ!?」
慌てて振りほどこうとする陽介の手を、孝介は更に力を入れて握った。少し下にある色素の薄い瞳をひたと見据え、彼は言う。
「いいよ。だってオレ達、付き合ってるだろ。――お前が女になっている今、バレたって何の問題もない。寧ろバラしたい。お前はオレのもので、オレはお前のものだって」
「………!!」
早朝からの熱烈な告白に、陽介の顔はこれ以上ないほど真っ赤になった。対照的に涼しい顔をしている孝介が憎らしくなり、陽介は思わず足を止めて目の前の男を上目使いで睨みつける。往来の真中で立ち止まり、見つめ合う二人を、通り過ぎる学友達が好奇の目で無遠慮に見つめいた。男子の羨望と、女子の嫉妬の眼差しが半々といったところだ。居た堪れなくなりその場を離れようとした陽介だったが、孝介にしっかりと手を拘束されているため叶わない。彼はますます距離を詰めて迫る。
「陽介。うんって言って」
「だから、何にだよ?!」
「オレが陽介をあいしてるっていう事実を皆に吹聴することについて。陽介が女になったってオレ達の間は何も変わらないけど、周りはそうは見てくれないだろうから。付き合ってもいないのに今までみたいに一緒にいたら、あることないこと騒ぎ立てられるよ。だから、大義名分を頂戴」
「う…」
孝介の言い分は理に叶っているが、密やかに育んできた関係を突如としてカミングアウトできるほど、陽介は大胆ではなかった。口籠っていると、孝介は意地悪く口の端を持ち上げ、わざと周りに見せつけるように――陽介の額にキスをした。辺りからどよめきが起きる。
「!!!お、おっ、おま…!!?」
「はい、これで晴れて公認です。さ、遅刻するから行こうか」
回りの目を気にせず堂々と人波を掻き分けて進む孝介に手を引かれ、陽介は真っ白になった頭のまま女子高生としての一日目をスタートしたのだった。

 


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