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禁じられた遊び ※R18

※R18
過去のweb拍手お礼小説サルベージです。てれふぉんせっくすって やつだ!

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恋人と離れて早半月。毎日のようにメールや電話はしているが、常に顔を突き合わせ、触れることができたあの日々と比べてしまうと、寂しさと物足りなさが日々募ってゆく。
陽介はじ、と壁にかかったカレンダーを見た。ジュネスの余りものだが、シンプルで暖色を基調としたデザインは結構気に入っている。4月28日が赤塗りになっているのは、孝介から連絡があった時にクマがはしゃいで付けたものだ。私立の彼の高校は28日からぶっ通しで休みらしく、初日から稲羽に帰ってくるらしい。その日を心待ちにして陽介は日々を過ごしていた。
(どんだけオトメなんだ、俺)
今日はクマはテレビの中に戻っている。両親もまだ仕事から帰ってきていない。風呂上がりの火照った体を沈めようとベッドにごろりと横になった陽介は、枕の横に放り投げた携帯電話から聞こえてきた彼専用の着信音に飛び起きた。
「もしもしっ」
『出るの早いな。今、大丈夫?』
受話器の向こうから聞こえてきた澄んだ声に、陽介の頬は自然と緩む。嬉しくて冷ましていたはずの頬に血が集まってくる。
「おう。今日、クマきちもいねーし、親は相変わらず仕事だし。ヒマしてたところ」
『そっか。なら好都合だな』
「?」
何が好都合なのだろうか。小首を傾げた陽介の動きが見えているかのうに、孝介は笑った。
『陽介。風呂上がり?』
「うん。すげーな、何で分かったんだよ?」
『お前のことなら何でも、とい言いたいところなんだけど、なんとなく。あのさ、お願いがあるんだけど』
滅多にされない相棒からの「お願い」という言葉に、陽介は思わず姿勢を正して聞く姿勢を作った。それすら見えているようで孝介はまた笑った。
『大したことじゃないからそんなに緊張しないで。…陽介が足りなくておかしくなりそうなので何も言わずオレとテレフォンセックスしてください』
「……………………あれか、これが噂に聞くマヨナカのセクハラ電話ってやつか」
絶対零度の声をものともせず、孝介は真摯に言い放つ。
『だって足りないんだもん。色々とオカズになりそうなものは持ってきたけど、実物に勝るものはないし。GWまで持ちそうないので、ちょっとだけ』
「ばっ、オカズって何だよ?!燃やしてしまえそんなもの今すぐに!!」
激昂する陽介に、孝介はとっておきの低くて甘い囁きをお見舞いする。
『陽介、お願い…ね?』
「うっ…!え、えろい声出してんじゃねー!」
『だってお前とえろいコトしたいんだ。陽介の声聞いてるだけで、オレのあそこ、もうビンビンだよ。ほぼ完勃ち。お前を裸にひん剥いて、乳首を舐めまわして、噛んで、体中に痕付けて、後ろに突っ込んでオレの精液で腹の中いっぱいにしてやりたくてうずうずしてる。ねぇ陽介は?オレとシたくないの?オレはすっごくしたい。毎晩お前のあられもない姿を思い浮かべてオナニーしてるんだ。バカになりそうだよ』
耳を犯す甘い声に、陽介は腰から覚えのある感覚が湧きおこるのを感じた。おそるおそる前を見れば、スウェットの一部が不自然に盛り上がっている。声だけで盛ってしまう自分に陽介は泣きたくなった。
(ウソだろ…?)
『陽介、勃っちゃった?ねぇ、取りだしてみせてよ。どんな感じなのか教えて』
変態と罵って言うことなど聞かなければいいし、もっと手っ取り早いのは通話を切ればいい。だがそのどちらもせず、陽介はまるで魔法にかかったかのように下着の中で窮屈そうにしていた自身を取り出す。案の定、それは半勃ちほどまで立ちあがっていた。
「お、俺も、たっちゃった…」
『ケータイ、左手に持ち替えて。右手で陽介の、握って』
陽介は言われるがままに受話器を持ちかえ、右手で脈打つ己のものを握る。陽介だって毎晩のように、寂しさと疼く体を慰めるように孝介を想って自慰をしていた。いつもと同じはずなのに、耳を打つ孝介の声があるだけで感じる快感が全く違う。少しこすればすぐにでも達してしまいそうだ。
『すぐにイッたらつまんないから。袋、揉んで。いいって言うまで竿には触っちゃダメだよ』
「なっ…だって、袋だけじゃ、あんまり気持ちよくねーじゃん!」
言わなければばれないのに、馬鹿正直に反論してしまい、陽介は言った後に真っ赤になった。孝介は揶揄するように甘く意地悪な声で言う。
『陽介は欲張りだね。じゃ、竿もいいよ。どうせもうガマン汁垂れてきてるんだろ。絡めて、いつも自分でしてるみたいにして』
「う…」
逡巡の後、陽介は右手で己のものを握り込み、ゆっくりと上下に擦り出した。既にとろとろと先走りの蜜を垂らしている陽介のものは、あっという間に固く張りつめる。粘液が擦れてぐちゃぐちゃと卑猥な音を立てた。受話器の向こうでは彼も同じように自慰をしているのか、情事の時のように荒い息遣いが聞こえてくる。目を瞑ればまるでそこに恋人がいるようで、陽介は快楽に腰を震わせた。
「んっ、あ…イイ、孝、介…」
恋人の声を聞きながらオナニーだなんてまともな精神ではありえないことなのに、今の陽介は判断力を欠いでいた。孝介に命じられるまま、ただ貪欲に快楽を貪る。体が熱くなり、パジャマ代わりのスウェットが邪魔で陽介は下着ごと脱ぎ捨てた。
『陽介、目、閉じて。オレがお前の、握ってるって思って』
言われずとも孝介を想って自慰をしていた陽介は、熱い吐息と共に尋ねる。
「なぁ…っ、お前のは、どーなってんの?」
『オレの?分かるだろ、腹までぐちょぐちょだよ。ほら』
ぐちっ、といやらしい水音が聞こえ、陽介は体が熱くなるのを感じた。握った自身は早く解放されたくてびくびくと震えているが、孝介好みに仕込まれたこの体は前だけでは簡単にイけなくなってしまった。先程から後ろが太い男のものを欲しがって疼いている。それすら見通したように孝介は囁く。
『そんなにケツの穴ヒクヒクさせて、お前ってホント、淫乱だね。前だけじゃイけなくなっちゃったんだろ?』
「っ、誰のせいだと、思ってるんだよぉ…!」
恥ずかしさと微かな悦びに、じわり、と涙がに滲み出す。孝介は「ごめんごめん」と対して悪びれもせず謝ると、また低い声を出した。
『どうして欲しい?メス犬になっちゃった陽介は、ヒクヒクしてるお尻の穴に何入れられたいの?』
「や、やだ…恥ずかしい」
頭の中は孝介に犯された記憶でいっぱいになっている。両足を肩に担がれ、限界まで折り曲げられて孝介のものを突き刺されたこともあれば、四つん這いにさせられ獣のように背後から挿入されたこともある。男である自分が同じ男に足を開き、そそり立つ自身とうごめく肉の穴を晒すその姿はさぞかし滑稽だろうに、孝介はそれはもう嬉しそうに微笑み、喜々として貪るのだ。情欲に濡れた銀灰の瞳を思い出し、ずくり、と中心に更なる熱が集まる。
まるで壊れた機械のように、花芯を剥く手が止められない。イきたいのにイけない。陽介は真っ白になった頭で叫ぶ。
「お前の、孝介の、太くておっきいのオレのケツの穴にぶち込んで、メチャクチャに掻き回して…!」
『よくできました。陽介、カワイイ』
ふう、と息を吹き込まれ、その瞬間陽介は達した。
「ふ、っあ、ああ――ッ!!」
『っ、オレも…』


「………何やってんだろ、俺達」
男の欲は吐き出してしまえば冷静になれる。飛び散った精液をティッシュで拭いながら、自己嫌悪と羞恥に心底沈んだ声を出す陽介とは裏腹に、孝介はやけにすっきりとしていた。
『そうか?結構楽しかったけど。久々にお前のイく時の声、聞けたし。オレ、今の思い出せば一週間はもちそう』
「だからそういうのやめたげて!変態っぽいから!!」
半泣きで懇願する陽介に、孝介は笑うだけだった。嘘を嫌うこの男は、できないことは口にしない。つまり、明日からも今の自分の痴態がオカズになることは決定しているということだ。こうなると何を言っても無駄だと知っている陽介は、肩を落として大げさに溜息を吐いた。
「も、ヤダ…早く帰ってこい」
『うん。29日の晩は本気で足腰立たなくなるまで抱くから、ちゃんと体調整えといてくれよ。あと、30日はバイト入れないで。絶対起きられないから』
「どんだけヤる気ですか、センセイ」
『陽介不足が解消するまで』
ここまではっきりと言い切られたら、もう返す言葉がない。元より29日も30日もバイトは休みを入れてあるし、両親にも孝介を泊めることを伝えてある。クマにもその日だけはテレビの中にいてくれるよう頼み込んだ。後は本人が帰ってくるのを待つだけだ。
「…俺が壊れない程度にオネガイシマス」
『善処します。…名残惜しいけど、そろそろ切るね。オヤスミ』
ちゅ、と受話器の向こうからキスの音が聞こえてくる。額に彼の唇を感じた気がして陽介は微笑んだ。
「オヤスミ」
今晩は久々にぐっすりと眠れそうだった。




END

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