忍者ブログ

whole issue

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

神罰が下っても仕方が無いことを考えるのは暑さのせいである ※R-18

※R-18
神罰が下っても仕方がないことを、お正月にお参りに行った神社の境内で考えてしまいましたorz
まあお約束のチョコレートバナナとかそんな感じです。
ゲーム中の夏祭りイベントとは別のお祭りとしてお考えください。ご都合主義万歳!

---------------------------------

テキ屋というのはどこから祭りを聞きつけ現われるのだろうか。
いつもはどこか閑散としている稲羽の町でも、夏祭りともなれば町中の人が集まったかのような賑わいを見せる。神社の境内にはいくつもの屋台が軒を連ね、いい感じに出来上がってきた大人と、興奮した子供の笑い声があちこちから聞こえた。夏の暑さも相まって、祭り特有の熱気が辺りを包んでいる。
自称特別捜査本部の面々は、人並みに流されながらも思い思いに祭りの夜を楽しんでいた。はしゃぐ者、それを窘める者、興味深そうに覗き込む者、食欲を満たすのに勤しむ者。孝介はそんな仲間の姿をしんがりで見守っていた。
ふと気が付けば、隣を歩いていたはずの陽介の姿がない。はぐれたかと思って首を巡らせれば、彼は数歩先の千枝の肩を叩いているところだった。
「なぁ里中、オマエって運強い方?」
「?なによ突然。まぁ、花村よりはいいと思うけど…」
陽介、即ちジライヤの運の低さは皆の知るところである。陽介の視線の先を追っていった千枝は、彼の言いたいことを察してにやりと笑った。
「ははーん、そういうワケですか。あんたジャンケン弱いもんね。負けても責任持てないけど、あたし勝ったら100円払うから一本ちょーだい」
「さっすが里中、話が分かる!頼んだぜ!」
千枝は陽介から200円受け取ると、するりと人並みを抜けてチョコバナナの屋台へと駆けて行った。

参道から少し逸れた所に円陣を組み、各々の戦利品に舌鼓を打っている皆の元へ、千枝は見事に2本のチョコバナナを手にして笑顔で戻ってきた。その心底嬉しそうな笑顔に、皆もなんだか嬉しくなって微笑む。陽介は礼を言って100円と戦利品を受け取った。
「サンキュ!…って、なんかスゲー色だな」
「頼んだ分際で文句言わないの!」
陽介に手渡されたのは、オレンジ色のチョコレートとカラースプレーがコーティングされたバナナだった。千枝は緑色のものを早速口にしている。陽介は一瞬だけ躊躇したようだったが、やがてぺろり、と舌を出して先端を舐めた。
(っ、これは…!)
そろそろと、形を確かめるかのように動く舌。動きは段々と大胆になり、先端をその形の良い口に含む。軽く伏せられた視線はただそのものだけに集中している。
一口目を頬張り、ぱくりと口を開けて先程よりも太い部分を今度は躊躇なく飲み込んだ。陽介は小さな口をぱんぱんにして濃い肌色のものを咥えている。てらり、と唾液に濡れた唇。時折口を放して、愉悦の表情で溶けだしたあまい汁を垂らす表面を舐める姿は、否応なしに自分のものを口淫している彼の姿と重なる。
「んっ」
上手く飲み込めなかったのか、まるで行為の最中のような鼻についた声に、体の中心に熱が集まるのを孝介は止められなかった。暑さのせいか、陽介の項を一筋の汗が伝う。既に視界の暴力に近いが、羞恥からフェラなど滅多にしてくれない彼の口元から目を離すことができない。
「?食いかけでよければ一口食うか?」
熱い視線の意味を勘違いしたのか、陽介は上目使いで尋ねてくる。孝介は好意の申し出を丁重に辞し、自分の手に持つ大阪焼に集中するふりをしながら、再び横の陽介を盗み見た。
肌色のバナナは既に半分ほどなくなっている。孝介の位置からだとカラースプレーは見えない。代わりに目に映ったのは、いきりたったものの表面に立つ筋のように浮き出た、チョコレートの流れた跡だった。

ぷちん、と孝介の中で何かが弾けた。

(もう無理今すぐどっかに連れ込んで咥えさせたいっていうか咥えさせる)
博士級の頭が打開案のシミュレーションを終えるよりも早く、りせの無邪気な指摘が飛んだ。
「なぁんか花村センパイの食べ方ってイヤラシい」
「はぁ?りせちゃん、どういうことソレ」
噛み切ったバナナを咀嚼しながら首を傾げる陽介をよそに、千枝以外の皆は同意するかのように視線を逸らす。
「ちょ、なんで皆目ぇ逸らすんだよ!」
「いや、だって先輩…実際ヤラシイっすよ。なんつーか、バナナだし」
「…巽「完二くん、最低」です」
雪子と直斗に同時に冷たい声で言われ、完二は「いやあんたらだって同意したでしょう!?」と反論するが、受け入れられるはずもなく。陽介は未だ男色疑惑の晴れない後輩の言葉にどう反応していいのか分からないようで、最後の一口を残したまま口をぱくぱくさせている。途端に賑やかになり始めた仲間たちに孝介は溜息を吐くと、バナナを持った陽介の腕ごと掴んで引き寄せ――ひと息に食べた。
「あーっ!お前、さっきいらねぇって言ったじゃん!しかも最後の一口!!」
眉根を寄せて抗議してくる陽介に、全く悪びれた様子もなく孝介は謝った。
「悪い。なんか急に食べたくなった。たこ焼きかお好み焼き半分あげるから許して」
「ったく、しゃーねーな。あ、なら、さっき美味そうなたこ焼き屋があったからそこのがいい」
ちょっと行ってくる、と皆に声をかけ、二人は連れ立って輪を抜け出した。



**********



「…で、どうしてこうなるワケですか月森さん」
参道から離れた境内の藪の中で、陽介は大きな木に体を押し付けられていた。手にはビニール袋に入れてもらったまだ温かいたこ焼き。向いには月森孝介。少し離れただけで祭りの明かりと喧騒はほど遠く、見慣れた顔は月が逆光となりよく見えない。しかし銀灰の瞳によく知る情欲の色を見つけて、陽介はぞくり、と背を震わせた。
「ちょ、何お前、…っていうかなんか当たってる!当たってるから!!なんでそんなビンビンなんだよ!!?」
逃げようとする陽介の腕を掴んで軽々と動きを封じ、孝介は硬くなった己を内股に擦りつけた。
「陽介がチョコバナナ食べてるの見たらこうなった」
「意味が分かりません!」
必死に顔を背ける陽介に顔を寄せ、耳に息を吹き込むようにして孝介は囁く。
「だってお前、俺のをしゃぶってるみたいだったんだもん。すごい美味しそうにさ」
途端、闇夜でも判るほど明らかに陽介の顔が赤くなった。
「なっ…!」
「陽介のせいだよ?このままじゃ戻れないし、責任取って舐めてよ」
ね?と更に腰を擦り付ける。陽介は観念したのか、その場にずるずると膝を付き、孝介のベルトに手を掛けた。カチャ、という金属のぶつかる音がやけに大きく響き渡る。ジッパーを下ろし、下着の中から取り出したそれは完全に起立していて、大きさと厚さに陽介はごくりと唾を飲んだ。
「こんなとこ、誰かに見られたらどうすんだよ。神社の境内だし、横で祭りやってるし」
「大丈夫、誰も来ないよ。それよりほら、早く戻らないと皆が心配する」
きちんとセットされたハニーブラウンの髪に指を入れて急かすと、陽介は恐る恐る口を開いて孝介のものを口に含んだ。眩暈がするような熱さと滑りに包まれ、思わず上ずった吐息が漏れる。下を見れば、陽介がその小さな口を孝介のものでいっぱいにしていた。淫蕩なその姿に、自身が更に大きくなる。
「んっ、お前、の、おっきすぎ…口に、入ん、ねぇ」
熱に浮かされたように陽介が囁く。吐息と歯があたり、その些細な刺激にすら弾けそうになる。たどたどしい舌使いと指は、普段自分が陽介にしてやっている行為をなぞっているようで、そのいじらしさにまた熱が高まった。
腰の辺りからこみあげてくる射精感に逆らえず、孝介は情人の頭を固定すると、己の腰を動かして抜き差しをする。陽介の自覚のない痴態に煽られ既に限界近かったそれは、数度のピストンで呆気なく弾けた。
「っ、…くっ」
吐精の瞬間、熱くて狭くて滑っている陽介の咥内から己を引き抜き、自身の手のひらに吐き出す。受け止めきれなかった飛沫が陽介の赤く上気した頬を汚した。

しばらく乱れた呼吸を整えた後、陽介はふらふらと立ち上がった。
「あちー…。…気が済んだかよ。戻らねぇと」
「こんな状態で?」
適当に拭った手で陽介の股間をなぞれば、そこはしっかりと存在を主張していた。羞恥に身を捩る彼を難なく木の幹に押さえつけ、孝介は手早く彼のものを取り出すと、何のためらいもなく口に含む。
「!やだっ、やめろよ!」
「俺のをしゃぶってるだけでココ、こんなになっちゃったんだろ?責任、取らないと」
「いいから、やっ、ああ、っ!やだ、んなに吸われたら、出、るッ」
力の全く入っていない指で顔を押しのけられても、煽っているとしか思えない。神聖な神社の境内でこんな不謹慎なことをして罰があたるかもしれないと、頭の片隅で理性が警告を発したが、今はそれより陽介を追いつめて、気持ち良くしてやりたかった。容赦なく舌と指で攻め立てると、彼は啜り泣きながら果てた。放たれた精を孝介は飲み込む。陽介は呆然と嚥下した喉が動くのを見つめていた。
「………信じらん、ねー……」
「何が?」
今までの激しさを忘れたかのように、手早く後始末をして身なりを整える孝介に、陽介は何を言っても無駄だと悟った。



**********



途中で放り出したたこ焼きはもうすっかり冷めてしまった。触れた肌はじっとりと汗ばんでいて、まだ熱が宿っているのが伝わってくる。お互いの匂いが湿気でコーティングされたようで、陽介はなんだか落ち着かない気分になった。藪を出る間まで、という約束で手を繋いで二人は歩く。
「…お前さ、あんまりどこでも盛るのやめろよ」
「約束は出来かねます」
「あのなぁ…」
繋いだ指が外されたかと思うと、大きな手のひらが尻へと降りる。身の強張りを無視して奥まった蕾を指先でつつき、孝介は囁いた。
「ホントはここ、入れたかったんだけど。流石に今は無理だから」
今夜泊ってけよ、と続けると、陽介は赤い顔でこくり、と頷いた。孝介が笑う。それは陽介が一番好きな、リーダーではない「月森孝介」の子供みたいな笑顔だった。
(俺ってホント、こいつに甘い)
孝介に何をされても、陽介は最後は絶対に許してしまう。もう少し強気でいかないと、と考えているうちに、藪から抜けて参道へと戻った。早足で仲間の元へ戻ると、皆は一斉に口を開いて二人を迎える。
「――センパイ、遅いですよ!どこまで行ってたの?」
「ごめん。陽介が途中ではぐれて」
「もー花村、子供じゃないんだから」
「俺のせいですか…」
リーダーとその相棒を加え、自称特別捜査本部の面々は歩き出す。はしゃぐ者、それを窘める者、興味深そうに覗き込む者、食欲を満たすのに勤しむ者。孝介は再びしんがりで仲間達を見守った。隣には陽介。冷たくなったたこ焼きを当然のように頬張っている彼だけに聞こえるよう、孝介は囁いた。

『続きは後で』

「―――っ!!」
こんなにも彼を求めてやまないのは暑さのせいということにして、孝介は今夜の情事に思いを馳せたのだった。



END

PR

comment

お名前
タイトル
E-MAIL
URL
コメント
パスワード

trackback

この記事にトラックバックする:

TemplateDesign by KARMA7

忍者ブログ [PR]