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ベクトルBの加速度指向性・1 ※R-18

※R-18、陽介女体化(後天)注意
懲りずに女体化連載の続きであります☆
とうとう一線を越えてしまいまし…た…。ホントはもっとお話が進むはずだったのですが、センセイがあまりにもねちこいので1話かけてえちしかできませんでした。まじめにこんなの書いてホントすみません。私そろそろハムの人みたいな認識で女体化の人だと後ろ指差される気がする。

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きっかけは、何だっただろう。
花村家の、陽介の部屋。いつものようにベッドの上でじゃれ合いながら、本を読んだり音楽を聴いたり。そのうち段々と体が近付いて、気がつけばキスをしていて。いつもと違うのは、花村家には自分達以外誰もいなかったということ。両親もクマも皆ジュネスで勤務中だ。
(ああ、そうだ、陽介が)
まだ性別の転換を完全には受け入れられず、女の体にも慣れていない陽介は、キス以上のことをする素振りを見せるとそれを敏感に感じ取って体を強張らせる。孝介は陽介を抱きたいが、体だけを求めている訳ではない。愛しているから繋がりたいし、一緒に気持ちよくなりたいのだ。時折、暴走しがちな若い体に理性まで引きずられそうになるが、培った根気と自制心でもって孝介は堪えてきた。全ては彼を――今は彼女だが――を大事に思うゆえ。陽介以外は欲しくないし、陽介とでなければ意味がない。
そんな彼女が、今日は珍しくもっと深いキスを強請った。多分、それがきっかけだった。潤み、情欲に濡れた瞳に切なげに見つめられ、孝介は誘われるまま唇を貪る。キスだけでは済まされない、その先に繋がるような情熱的な口付け。息を弾ませる陽介の耳を軽く食み、白く滑らかな項に舌を這わせる。制服の下で忙しなく上下しているふくらみに手を伸ばしかけ――動きを止めた。
「…ごめん」
彼女が許してくれるまで、セックスはしないと誓ったのだ。はあ、と体に籠った熱を排出するように息を吐く孝介に、陽介は顔を真っ赤にし、泣きそうに顔を歪めた。そして本当に小さな声で囁く。
「い、いいよ」
孝介は耳を疑った。今、陽介は何と言っただろうか。動かない孝介に、陽介はこれ以上ないほど頬を紅葉させて再度言う。
「いいよって、言ってんの!…続き、して、くれよ」
居た堪れなくなったのか、陽介はぽすり、と孝介の胸に体ごと飛び込んでくる。条件反射で華奢な体を受け止め、背中に腕を回して抱き締めながら、孝介は聞こえた言葉を頭の中で反芻する。数秒後、孝介は彼女に尋ねた。
「本当に、いいの?」
返事の代わりに頷く気配を感じた。孝介は陽介の肩を掴んでそっと体を離すと、俯いた顔を覗き込んで視線を合わせる。
「陽介」
陽介の火照った頬に手を添え、孝介は顔を上げさせる。のろのろと顔を面を上げた陽介は、想像していた以上に真摯で、熱を孕んだ視線に胸が痛いほど高鳴るのを感じた。もう一度だけ「いいの?」と聞かれ、今度は彼女はしっかりと答えた。
「ああ。俺をもいっかい、お前のものに、してくれ」


向かい合ってベッドの上に座り、見つめあう。同じくらいだった目線は今では孝介の方が上だ。キスをし、舌を絡める。沸き起こる幸福と陶酔で、触れた舌先からどろどろに溶けてしまいそうだと陽介は思った。
す、と孝介の手が太股に触れ、スカートの中へと侵入する。陽介の体がぴくりと震えたのには気付かないふりをして、孝介はすべすべとした太股をゆっくりと撫でた。
「んっ…」
逃げそうになる細腰を片腕でしっかりとホールドし、孝介は宥めるようにキスをする。少し力が抜けたのを見計らって、今度はスカートのファスナーに手を掛けた。
「脱がすよ」
「ちょ、まっ…!」
陽介が本当に恐怖や嫌悪を感じているのなら、孝介は例え自分が達する直前でもやめるつもりでいたが、今の彼女から見てとれるのは戸惑いと恥じらいだけだ。思い切って先に進もうと判断を下し、孝介は抗議を無視してセーラー服を遠慮なく脱がす。あっという間に下着だけになった陽介は恥ずかしそうに身を縮込ませた。
「今日は黒か。いいね、オレ好み。陽介、肌白からすごい興奮する」
「…お前、オヤジくさい」
「なんとでも言ってください。ああ、オレも脱がせてよ」
緊張させないよう軽口を叩きながら、孝介は見せつけるように上着を脱ぐ。第二ボタンまで外されたワイシャツの喉元を引っ張ってみせれば、恐る恐るといった風に細い指先が伸ばされ、ぎこちなくボタンが外されてゆく。露わになった、まだ少年のあやうさを残しつつもしっかりとした胸板を見て、陽介は複雑そうな顔をした。かつての自分の体を思い出しているのだろう。孝介は考える暇を与えないよう、性急に陽介を押し倒す。
「うわっ」
ベッドに沈んだ彼女の眼をひたと見据え、孝介は言った。
「もう一回、言っておくよ。オレは陽介をあいしてる。お前が男でも女でも抱きたいと思うから抱くし、陽介以外とはこういうことはしたいとも思わない。変わらないよ、前と何にも。だから」
孝介はそこで言葉を切る。言霊使いの伝達力を駆使しても、何と言えば陽介に自分の気持ちを余すことなく伝えられるのかが分からなかった。怖がらないでほしいとか、感じてほしいだとか、そういった月並みな表現では足りない。逡巡の後、ようやく適切な言葉が見つかり孝介はそれを紡ぐ。
「オレを、受け入れて」
潤んだ瞳が切なげに揺れる。ちいさく首が動いて、何よりも、その目が承諾の意を教えてくれた。孝介は「ありがとう」と囁き、組み敷いた体を痛いほど強く抱き締める。めちゃくちゃなキスを交わしながら下着を剥ぎ取り一糸纏わぬ姿にすると、陽介は荒い息の下で呟く。
「なん、か、ヘンなんだ。まだ俺の体だって、気がしなくて…っ、あ!」
露わになった双丘の頂を口に含み転がすと、高くあまい嬌声が彼女の唇から洩れる。孝介とてその声にまだ慣れたとは言えないが、陽介のものであれば自分を煽る材料にしかならない。手に納まるほどの、大きすぎも小さすぎもしない形のよい胸の片方を舌で愛撫し、もう片方は手で揉みしだくと、淡い色の乳首はすぐに尖った。孝介はくすりと笑う。
「ココが好きなのは、変わんないみたいだね。下がなくなっちゃったのは残念だけど。後ろにオレの突っ込まれながら、ぐちょぐちょになった前から撒き散らしてイくのは本当に可愛かったのに」
「…お前、もう黙っとけ!」
「やだ」
胸を弄っていた手を下にスライドさせ、余分な肉のない脇腹をなぞる。細い、というか、薄い体のラインは決して不健康ではないが折れてしまいそうで不安になり、もう少しふくよかにさせようと孝介は心に誓った。
手は徐々に下に降りてゆき、ついにぴったりと閉じられた足の間へとたどり着く。これからされる行為への羞恥と怯えからか、陽介はなかなか体の力を抜かない。孝介は一度体を放し、全ての衣服を脱ぎ捨てると、陽介に覆いかぶさるようにして彼女を抱き締める。ぴたりと重なった胸から伝わる行動は忙しなく、触れた肌はどこもかしこも熱い。太股に当たるがちがちになった男のものの感触に、陽介は泣きそうになった。
(アレ、入れられちゃうんだ)
怖くないと言えば嘘になる。男のものを受け入れられるようにできている器官とはいえ、初めての時は痛いと聞くし、何より、まだ自分でさえまじまじと見ることができない部分にあの熱くて硬くて大きいものを入れられたらどうなってしまうのか分からない。孝介のことは信じているが、未知のものに対する恐怖にどうしても身が竦む。与えられる刺激の受け取り方も違っていて、快感よりも戸惑いが勝ってしまう。熱が集まる中心がなくなり、代わりにじゅん、と下半身が熱く疼くのだ。これが女の快感なのだろうか。
焦げそうなほどの温度を持った声で孝介が囁く。
「怖いなら、今日は止めるよ」
陽介はちいさく笑った。同じ男だったから分かる、この状況でやめるのは相当に厳しい。本当は今にでも無理矢理陽介の足を割って、滾った己のものを捻じ込みたいだろう。だが孝介は陽介を想って待ってくれている。愛されている、大事にされている自覚がある。だからこそ、彼を受け入れたい。陽介は腕を伸ばして孝介の首に絡めた。
「だいじょうぶ、だから」
伝わる温度に、想いに、少しずつ緊張が解けてゆく。圧し掛かった体が身じろぎしたかと思うと、眼前にはふわりと微笑む孝介の顔があった。あまりの綺麗さに陽介は状況も忘れて見惚れてしまう。
「!アっ…!」
いつのまにか侵入していた指が、陽介の秘められた場所を突いた。今までとは違う、直接的すぎる快感に陽介は体を震わせる。既に濡れ始めていた肉芽はもっと触って欲しそうにぷっくりとしていて、気を良くした孝介は人差し指と中指で擦るようにそこをやさしく刺激した。陽介は引き攣ったような声を途切れ途切れに漏らす。
「ひっ、や、あッ…?!」
「あんまりココで気持ちよくなりすぎると、ここでしかイけなくなっちゃうっていうから、程々にね」
孝介は陽介の白い足を割り、秘部を顕にした。既に股の間はしっとりと濡れており、ピンク色の肉が誘うように蠢いている。ごくり、と孝介の喉が鳴った。
「は、恥ずかしいから、んなに見るなよ…」
足を閉じようとする陽介を許さず、孝介は愛撫を続ける。蜜は後から後から溢れてきて、次第に甘くなる声と共に陽介が感じていることを教えてくれた。十分に濡れてきた頃を見計らって、孝介は蕾に中指を侵入させる。
「!」
「痛かったら言って」
「う、ん…っあ」
思ったよりも抵抗なく入ったが、きついそこはまだ孝介のものは入らない。その長い指を探るように動かし、孝介は陽介が気持ちよくなる点を探した。暫く続けていると、ある一点を掠めた時に陽介の声が一際高くなった。
「ふあっ…!」
「ここか。陽介、一回イっておこうか」
孝介は見つけた場所を重点的に突いた。陽介は自分の声が恥ずかしいのか、手で口を押さえてきつく眼を瞑っている。その表情にずくり、と己ものが疼いた。今すぐ入れたいのをなんとか堪え、指を二本、三本と増やし、ぐちょぐちょになった中を掻き混ぜる。抑えきれない嬌声が漏れ始め、胸がぷるぷると揺れて聴覚からも視覚からも孝介を煽った。
(何だよ、これ)
熱が体の中に渦巻いて苦しい。吐き出せない。気持ちいいのは確かだが、どうすれば達することができるのか、楽になれるのか分からない。頭がおかしくなってしまいそうなのに、孝介は更に自分を高め、どこかに連れてゆこうとしている。
「ひ、あっ、や、だ、やだ孝介!俺、おかしく、なっちゃう!こわい!」
泣きながら叫ぶ陽介に、孝介は情事の時にしか見せない意地悪い笑みを見せた。ぞくり、と陽介の背筋を悦びがかけぬけ、中に納めた彼の指を締め付ける。孝介は益々笑みを深くした。
「やっぱ、やめた。一緒にイこう」
孝介は既に限界まで張りつめている己のものに素早くコンドームを装着すると、陽介の両足を持ち上げ大きく割った。指とは比べ物にならない質量を入口に感じ、陽介は体を強張らせる。
「大丈夫。痛くするのも、気持ちよくするのも、オレだから」
「っ、何が、大丈夫なんだよ!」
「あいしてるってコト」
ず、と腰を進め、先端を陽介の中に挿れる。あまりのきつさに孝介は眉根を寄せた。陽介も痛みを感じているようで、必死に歯を食いしばって悲鳴を堪えている。動きを止めた孝介は、縋るようにシーツを握りしめている手を背中に回させ、意識を逸らすように幾度もキスをした。やがてうっすらと開いた眼は涙に濡れていて、罪悪感を覚えつつも征服欲を刺激されてしまう。キスを強請るように目を細め、顔を擦りつけてくるあどけない仕草が、どれほど男を煽るものか彼女は理解していない。
「はいっ、た?」
「まだ先端だけ。一気に入れた方が楽だろうから、痛いと思うけどちょっと我慢して」
陽介は少し青ざめながらもこくり、と頷く。
「お前、最初の時も、そう言った」
「そうだったな。…息、吐いて」
言われた通り、彼女は健気に息を吐いてなんとか力を抜こうとする。腹圧が緩められ、異物を排斥しようとしていた膣の力も少し弱まった隙に、孝介は一息に自身を奥まで突き入れた。
「ひっ――あ、あああぁ!!い…ッ!!!」
「入った、よ」
気を抜くと持って行かれそうなほどの締め付けと熱さに、孝介の額から汗が滴り落ちた。陽介の眦から流れる大粒の涙がとても綺麗に見えて、溢さないよう唇で受け止める。一ミリの隙間もないほどぴったりと繋がった部分から、溶けてしまいそうなほどの快感を感じる。震える体を抱き締め、孝介はゆっくりと律動を開始した。
「や、ちょ、待っ」
「ごめん、結構限界」
孝介は己を半分ほどまで引き抜くと、先程見つけた陽介の感じる場所を掠めるように抜き差しを開始する。ぐちょぐちょという濡れた音と、女の高い喘ぎ声が――それが自分のものだと理解するまで数秒かかったが――やけに大きく部屋に響いて陽介は羞恥で逃げ出したくなった。
「ようすけ…っ」
けれども、獣のように餓えた男の瞳に欲され、恥ずかしさよりも悦びのバロメータが勝ってしまう。痛みも苦しみも、彼に与えられるものならば余さず受け取りたい。縋り付いた手に力を込めると、孝介は情欲に濡れたまま嬉しそうに笑った。
両足を肩に担がれ、これ以上ないほど奥まで貫かれる。揺さぶられる度に痛みと、痛みではない何かが湧きおこり、蓄積されて、陽介は訳も分からず鳴いた。下腹部が熱い。腹の奥底がきゅうとなり、何かが弾けそうになる。孝介の呼吸は余裕がなく、限界が近いようだった。
「んっ、も、出る…!」
孝介は最奥まで自身を埋め込み、結合部をいささか乱暴に撫でた。敏感な芽を愛撫され、陽介の背中を痺れに近い快感が駆け上がり、爆ぜる。自分の意志とは関係なく、陽介の中は納めた男のものをきつく締め付けた。孝介が呻きながら吐精したのを陽介は感じた。
(あ、今のが)
どれだけ我慢していたのか、孝介の射精はまだ続いている。ゆっくりと体を満たしてゆく陶酔感と満足感は、男の時とはまた違う絶頂だった。吐き出せば終わりではなく、吐き出せない代わりに爆ぜ、そして潮が引くように徐々に染み込んでゆく快感。ずるり、と孝介が胎内から性器を抜く感覚に、敏感になった体が震えた。
孝介は長く長く息を吐き出し、陽介を抱き締める。
「すっごい、気持ち良かった…ありがとう。体、平気?」
「ん…大丈夫」
陽介の下肢には、溢れた愛液と僅かな血が伝っていた。痛ましそうな顔をする孝介に、陽介は笑って見せる。突き破られた時の衝撃と痛みはすさまじいものがあったが、今は然程でもない。それよりも、一線を越えられたことの方が重要だった。ベッドに横になり、どちらからともなく指を絡める。大きさの変わってしまった二つの手だが、つがいになるための体はぴたりと合う。未だ複雑さは払拭できないものの、どうしようもない幸福に身を包まれ、陽介は呟いた。
「…はじめて。二回目、だ」
孝介は本当に嬉しそうな微笑みを浮かべた。
「陽介のはじめては、全部オレだね。嬉しいなぁ。責任持って幸せにします」
二人は飽くこともなく、いつまでもじゃれ合うようなキスを続けていた。




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